「いらっしゃ、今日はどのような御用ですか?」
彼女はいつもと変わらず、そう訪ねてくる
ここはグレン城下町の素材屋。宿を出てすぐにある平凡な素材屋だ
しかしここには人が集まる。私もその一人だ

「ゴールドストーンを売りに来た」
そう伝えると彼女はまたかと言わんばかりに買い取価格を伝えてくる
いつもと変わらない1000G。アイテムとしては破格の値段だ
私は彼女にゴールドストーンを手渡し、現金を貰う。
このやりとりを何度しただろう
素材屋シトリは受け取ったゴールドストーンを足もとの箱に放り投げる
箱には「GS@グレン宿」と書かれていた
今売ったゴールドストーンが私の手元に返ってくる日はそう遠くないだろう