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エンターテイナー

メイア

[メイア]

キャラID
: TQ241-843
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 130

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メイアの冒険日誌

2013-12-19 06:23:25.0 2013-12-19 06:29:15.0テーマ:プレイヤーイベント感想

【日誌ナビ 第15回】 『 これが戦士の底力 』 【バトル日誌】

   詩歌の遺跡。そこに一人の男が佇んでいた。
                                 
                   
男は右手に剣。左手に盾を持っている。長めのコートに身を包み、
その表情には一つの決意が見て取れる。

彼は、戦士であった。

ここアストルティアで、多くを占める職業。その事に関して言えば、彼もまたその多くの一人でしかなかった。
そんな彼が、他と一点だけ違う点。

それは、彼が『一人』であったということだ。








男は、重い扉を一人で開ける。ズズズ。重厚な音を立てて扉が開く。
その奥に、瞳に闇をこもらせた、影がいた。

闇の狂戦士だ。

誰の胸にも潜む狂気。殺意。心の闇の集合体。"一人"で挑むにはとても危険な相手である。

だが次の瞬間。男は"一人"で駈け出した。
そばには"仲間"はいない。それは男にとっての、『挑戦』だった。






男の剣が唸る。彼は、狂戦士の剣を狙っていた。戦士の刃砕きだ。
だが、狂戦士も速い。男の意図を見抜いての行動か、素早く避ける。

互いの斬撃が交わらない戦闘。異質な風景だった。






数分後。戦いの均衡が破れる。

何回目かの交錯。ついに刃と刃が交わる。軋む。金属が擦れ合う。不協和音が部屋にこだまする。
つばぜり合いの状態となるが、互いの力は互角だ。男に汗がにじむ。

狂戦士の左足が跳ね上がる。男のわき腹に膝が入る。



      ぐふっ



苦悶の表情を浮かべる男。狂戦士はその虚を逃さず、交じりあってた剣を跳ね上げる。
体制を崩す男。
狂戦士は素早くバックステップをすると、自らの剣を両手に持ち、胸の前に携える。



      ~ フリーズブレード ~



両手剣の特技だ。一瞬で周囲の全てを凍りつかせるこの技は、対象の動きを鈍らせる効果も持つ。
男自身の体も凍りつき始める。

だが、次の瞬間。男は気合を入れた。



      " フンッ "



その体を蝕もうとしていた氷は、一瞬で砕け散る。



      " 戦士の! 熱き魂が! 凍ると思ったかあ! "



男が吠える。片手剣を携え、再度突撃を仕掛ける。今度は男の刃が、狂戦士の体を捉える。

だが、その刃からは手ごたえはなかった。狂戦士の装甲が厚いのだ。
鈍い手ごたえに顔をしかめつつ、男は反撃を避けるために、距離を置く。

戦いは長期戦の様相を呈してきた。








まったくの互角に見えた戦いだったが、少しずつ男に疲れが見え始める。
逆に狂戦士は、不気味なほどの無表情で戦闘を続ける。

素人目に見ても、男が徐々に劣勢に立たされていくのが判る。
おそらく、あと一、二撃も持たないであろう。



疲労の蓄積だろうか。強烈な両手剣の一撃を受け流しきれなかった男が、よろめいてしまう。
戦いにおける、隙だ。

機を逃さず、狂戦士は胸の前に剣を掲げる。






とどめのフリーズブレードだ。 狂戦士の口元が歪む。






勝負あったかに見えた、次の瞬間。 男の体が跳ねた。
隙と見えた動きは、彼のフェイクだったのだ。

距離を縮めると同時に、剣と楯を捨てる。 素手となった拳に、己の気を溜めこんでゆく。
戦士の渾身の一撃。必殺技の『会心必中』だ。

だが、狂戦士はフリーズブレードのモーションを止めない。自らの装甲に自信を持っているのであろう。
会心必中を耐えて、フリーズブレードでの止め。それが彼の目論見だった。








次の瞬間。

フリーズブレードは完成しなかった。狂戦士が膝から崩れ落ちたのだ。
初めて苦悶の表情を浮かべる狂戦士。

男は、勝利したのだ。



      『 ナ… ナゼ… 』



狂戦士が、機械のような声を上げる。
自らの装甲に絶対の自信を持っていた彼にも、何故会心必中が装甲を貫通したのか判らなかったのだろう。

男が片手剣を拾い上げる。狂戦士の方に、刃を見せる。

それは、ほしくずの剣だった。相手の防御力を下げる能力を持つこの剣。
よく見ると、会心必中を受けた狂戦士のわき腹には、一筋の傷が付いていたのだ。

男は勝利したことに喜ぶ表情を見せなかった。それは敗者に対する情けではなく、
全力で剣を交えた相手に対する、畏敬の念を持った表情であった。



狂戦士が足元から消え始める。先ほどまで無表情だった彼の顔が、少し和らいだかのように見えた。



一人になった男は、誰に向けるでもなく、こうつぶやいたのだった。



      『 これが 戦士の 底力なのさ… 』



~Fin~

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