これにて、フィナーレです!! ヾ(*>▽<*)ノシ
セレドの町。
あの激戦から一週間後。
山岳地帯の朝は冷え込みが厳しい。水たまりには氷が張り、そこかしこに霜柱が立っている。
うっすらと朝靄のかかる、冷たい肌を突き刺すような空気。
ミラカはその新鮮な空気を、胸一杯に吸い込む
" えいっ! やーっ! "
子供達の勇ましい声が響く。朝靄を剣筋が切り裂く。
ミザールの指導の声が飛ぶ。はいっ!と応える子供達。
あの戦いで経験を積んだ彼らは、近接攻撃での止めの大切さを知り、一人、また一人と
自ら剣をふるい始めたのだ。
今では早朝の練習に、全員が参加をするようになった。
小さい子達は、爪の取りあいだ。あの小さい勇者の姿を見ては無理もない。
見よう見まねでタイガークローの練習をする。
今はまだ未熟な爪筋も、時が経つにつれて虎のアギトとなるのだろう。
ミザール 『 結局あいつ、何だったんだろうな… 』
ミラカ 『 そうね… でも彼は私達を守ってくれた… 』
ミザール 『 … 』
ミラカ 『 …また来てくれるかな? 一言、お礼を言いたいものね 』
ミザール 『 さぁね。まー俺としては、果物が盗まれなくなってせーせーしているけどな 』
ミラカ 『 …ふふ 』
強がるミザール。その気持ちを察するミラカ。
冒険者は、誰しも勇者 誰かを守り、誰かを導く勇者
彼のいたずらは子供達に笑顔をもたらした。彼の戦いは子供たちに勇気を与えた。
人は誰しも、勇者になれるのだ。
ミラカ 『 さぁ!みんな! そろそろ朝ごはんにしましょう! 』
早朝の練習を切り上げようとする子供達。そこに、食事班の一人の少女が駆けこんできた。
('ω') 『 おにーちゃん!おねーちゃん! 大変! 果物が無いよ!また無くなってる!! 』
目を開き、顔を見合わせる二人。次の瞬間。噴き出す。
ミザール 『 あんのやろー!w 今度こそ捕まえてやる! 』
ミラカ 『 みんな!いくわよ!こんどこそユウを捕まえるのよ! 』
沸き立つ子供達。
小さな戦士達と、小さな盗賊の大捕り物が、また始まる。セレドに日常が戻る。
その姿をリゼロッタは、執務室から、暖かい目で見守っているのであった。
~Fin~
~ あとがき ~
おはうおーございます♪
メイアです。 (。◠‿◠。✿)
如何でしたでしょうか。4日に渡りお届け致しました、セレドの町の『小さな防衛線』。
少し長くなっちゃいましたけど、ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました❤
あたしは、このセレドの町のお話と、あの町の子供達が大好きなのです。
ネタバレに触れないようにしますけど、メインストーリーの後の彼らが気になって仕方なく、
勝手にこんな風な外伝を書きたくて、しょうが無かったのです。
300話記念で、適任であるゆうくんが1コメ目を取ってくれたのも、何かの縁かと思い、
ここでこの物語に触れる事が出来たのは、ちょっと幸運でした。
物語と言っても、アマチュアの書いた勝手な外伝です。もちろんフィクションw
『あの子供達は、あれからどうなるんだろう…』とあたしと同じようなご心配をされた方々の、
心の慰みに少しでもなればいいな。
そんな風に、思っています。
そして、ゆうくん。
この物語を描いた翌日。インした直後に彼からフレチャが飛んできました。
『 ありがとう! 』って元気に♪
もうこの一言で全てが報われます。こちらこそありがとうね。ゆうくん♪
次は、400話目記念。おそらく約3ヶ月後でしょう。丁度バージョンアップの周期と同じですねw
その時はまた、今回のように全力で書かせてもらいたいなーって思っています。
こんなあたしの妄想の世界でも、ちょっと参加してみたいなーって奇特な方いらっしゃいましたら、
また是非イベントにご参加くださいませ♪
一緒に、この世界を楽しみ、盛り上げてゆきましょう♪ (。≧ω≦。)ノ
では、これにて。300話目記念シリーズのプレイヤーイベントは終幕です。
皆様、ありがとうございました。 (。◠‿◠。✿)
~Fin~
※ このあと、CMとしてアストルティア祭告知日誌書きます。
次の日誌は、2/4(火)の朝にお届けします♪