ディードの 『 間違い探し 』 が始まる。
( ╹_╹) 「 ルナナさんの証言と、この写真には。残念ですけど 「 一つの間違い 」 があるんです。 」
落ち着いた声色。森の中に佇む静かな泉に、一滴ずつ滴を落とすような。
言葉の波紋が静かに部屋の隅々に広がっていく。
ルナナの金切り声だけが、不協和音を奏でる。
( ಠ益ಠ) 『 なによ!その間違いって! あたしにはこの写真の証拠があるんだから!言ってみなさいよ! 』
声を荒げ、反論するルナナ。
感情の爆発を意に介する事無く、ディードは言葉を続ける
( ╹_╹) 「 ルナナさんのこの写真。 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹_╹) 「 写っているべき物が、写っていないんです。」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
ディードは一呼吸置き、こう告げた。
( ╹_╹) 「 魔物が写っていないんです。」
ディードの言葉を受けて、ルナナの顔色が変わる。
( ╹_╹) 「 この写真、左の方にスイッチ台が写っていますよね? 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹_╹) 「 このスイッチがあるのは、リンジャの塔の3Fです。 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹_╹) 「 この場所、本来は”パペットマン”と”やみしばり”が大量に存在して"いた"んです 」
( ಠ益ಠ) 『 …そ、そんなの聞いていないわよ… 』
ルナナが小さく呻く。
ディードはその一言を聞き逃さない。
( ╹◡╹) 「 あれ? ルナナさんは自らこの場所に行かれたのではないんですか? 聞いていない、とは? 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹◡╹) 「 まぁ、いいでしょう。 」
( ಠ益ಠ) 『 け、けど!この写真には確かに魔物は写ってないじゃない! 』
( ╹_╹) 「 … 」
( ಠ益ಠ) 『 あなたの指摘が嘘の可能性もあるでしょ!? 』
なおも食い下がるルナナ。
( ╹◡╹) 「 ルナナさんは「グランドタイタス号がレンダーシアに到達した直後に、この塔に登った」 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹◡╹) 「 そうおっしゃられましたよね。 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹◡╹) 「 このリンジャの塔。その時期にはこのフロアに、パペットマンとやみしばりが多数いたのですよ 」
( ಠ益ಠ) 『 !(♪ピキン) 』
( ╹◡╹) 「 最も、ある時期を境目にやみしばり達は、何故か姿を消しました 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹◡╹) 「 当時リンジャの塔に到達した多数の冒険者から、この現象の報告を受けています 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹_╹) 「 ルナナさん。あなたの証言は 『 間違い 』 です 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹_╹) 「 もっというと 」
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( ╹_╹) 「 あなたは嘘をついているのです 」
長い沈黙。
呻くように、ルナナが口を開いた。
( ಠ益ಠ) 『 そんな事、あのおかっぱ、一言も言ってなかったわよ… 』
その言葉を、アーニアが拾う。
( *'ω'*) 『 「あのおかっぱ」というのは、ヒストリカ博士の事ですね 』
( ಠ益ಠ) 『 …!(♪ピキン) 』
( *'ω'*) 『 海洋都市リンジャハル研究の第一人者、ヒストリカ博士 』
( ಠ益ಠ) 『 … 』
( *'ω'*) 『 ルナナさん。あなた先日、ヒストリカ博士の元を訪れていましたね? 』
( ಠ益ಠ) 『 …どうしてそれを… 』
知の格闘家。賢者達の追及は、とどまる所を知らなかった。
~to be continued~
※ 次回『エンディング編』で完結です!