fun日誌の快楽に、魂を売ってしまったガチニッシャー
冬の足跡が聞こえ始める11月下旬。
四季折々の表情を見せるオーグリード大陸。
北部のラギ雪原では大雪が既に降っている中、ここバドリー岩石地帯は、
無数の魔物による熱気に、未だ溢れている。
そして闘戦聖母の御膝元であるこの地で、一人の男もまた、熱気を発していた。
モルニフ。fun 加工工場の責任者。
人里離れたこの地の小屋で、彼は一人、アストルティアに流通する fun の加工精製を一手に担う男。
我々は扉をノックする。『 どうぞ 』 低い声が響く。
そこには、変わらぬ彼の姿があった。
[ ▼皿▼] 『 だめだ! こんな fun ではダメだ!くそう! 』
fun だけに、くそうとな?
…このペースで行ったら持たない。ここは抑える。
苛立つモルニフの声が小屋に響き渡る。どうやら思うような作品が出来なかったようだ。
偉大なる職人の誇り。ここで陶芸家なら、自らの作品である陶器を地面に叩きつけて割る所であろう。
…ん? まてよ? ってことは…
[ ▼皿▼] 『 こんな作品!こうだ! (ベシャッ!ベシャッ!) 』
そう叫ぶと、彼は自分の作品を地面に叩きつけ始める。きたねーな。
飛び散る fun 。マッチョだるまが泣きながら fun を地面に叩きつける場面。
深夜の歌舞伎町でも見ねーぞ。
やがて落ち着きを取り戻した彼は、我々スタッフの姿に気がつく。
[ ▼皿▼] 『 …なんだ、お前達か。すまない、とりみだした所を見せて 』
[ ▼皿▼] 『 久しぶりの来客だ。歓迎するぞ 』
友情の証と言わんばかりに、fun まみれの手を差し出してくるモルニフ。
とりあえずタイキックを入れる。
落ち着きを取り戻した私達は、部屋の片隅のテーブルに招かれた。
暖かいお茶と、御茶菓子が出される。
…かりんとうかよ。もうちょっと TPO 考えて選べよ。
[ ▼皿▼] 『 なんだ、遠慮するな。極上品だぞ(パクッ) 』
一つ口に頬張るモルニフ。折角のもてなしを受けないのも失礼だろうか。
スタッフはかりんとうに手を伸ばす。
[ ▼皿▼] 『 今日の朝一の出したてだ。旨いぞ 』
再度タイキックを入れる。
[ ▼皿▼] 『 で、今日は何の用だ? 』
低い声が部屋に響き渡る。
久しぶりの来客を喜んでいるのか、彼の声は喜びの色を帯びているように聞こえた。
無理もあるまい。愛おしい家族と離れ、このような僻地で一人職人稼業に没頭するのだ。
人としての繋がりが欲しくなるのは当然のことであろう。
…家族の肖像。私達はまず、彼に家族の事を聞いてみる。
[ ▼皿▼] 『 妻と娘か… 実家に帰ったよ 』
沈黙が部屋に訪れる。無理もない。職人の仕事というのは、ご家族にはなかなか理解されないものだ。
まぁ、こいつの場合は fun を地面に投げつけてるから、理解される以前の問題だが。
[ ▼皿▼] 『 誕生日ケーキを、最高級の fun で豪勢に飾りつけたのだがな… 』
助走をつけて、全力のタイキックを入れる。
我々スタッフがこの場を訪れた理由。
何も私達も、こんな unk 野郎の所に好き好んでくる訳ではない。
その理由。それは番組に届いた、一通の手紙が発端であった。
『 番組スタッフの皆さんへ。 うしのふんってありますよね?
けど、アストルティアには、牛はいません。牛のモンスターも居ません。
うしのふんは、いったいどこからやってきているのでしょう? 』 (アップル 6才)
長年、アストルティアにて議論され続けてきた、最大の謎の一つ。
『 うしのふん 』
餅は餅屋。我々スタッフがこの場を訪れたのは、もっともこの謎に詳しい、彼の意見を聞く為であった。
モルニフに、先程の手紙を渡す。
真剣な眼差しで、小さい子供の謎に向きあうその姿は、真摯な職人の姿そのものであった。
[ ▼皿▼] 『 …ついにきたか。この謎を明かす時が 』
マスクの奥の目に、鋭い眼光が宿るのであった。
~to be contifuned~
※ ねぇ~ イイじゃないのぉ~ fun日誌書いても イイじゃないのぉ~