『 うしのfun 』 の謎に迫るクライマックス日誌
~ うしのfun ~
栄養価の高い fun は、2種類に大別される。
皆さんもご存じの通り『 うまのfun 』 と 『 うしのfun 』 である。
その名の通り、排泄主は馬、及び牛であると考えられる。
うまのfunは、『 ホースデビル 』 『 グレイトライドン 』 から入手が可能だ。
この点は、問題ないであろう。前者は"ホース"の冠を持ち(見た目はともかくだが…)、
後者は馬その物が存在している。
彼らが排泄主である事は間違いなかろう。
だが、である。
うしのfun のドロップモンスター
た ま ね ぎ マ ン
『 な ん で や ね ー ん 』
アストルティアが誕生して2年超。
これまでいったい何万人の人が、この声を上げてきたのであろうか。
"見た目"、"たまねぎ"、"マン"。
全てがうしのfunと全く関係ない要素だらけだ。
そして、人々は。口をそろえて言う。
たまねぎマンはきっと 『 落ちていたうしのfunを拾って、保持していただけなのだろう 』 と。
だが、である。
その fun は一体どこからやってきたのであろうか。
その fun の排泄主の牛は。一体どこにいるのであろうか。
我々取材班は。モルニフに問いかける。
彼は、ゆっくりとした所作で、部屋の片隅を指差す。
[ ▼皿▼] 『 これを見てくれ 』
そこにあったのは…
ゆ ら ゆ ら 牛 さ ん (家具)
は?何いってんの?意味わかんない。
牛いないからって、なに作り物の牛出してきてんの?
頭おかしいの?
どよめくスタッフ。だがモルニフは動じない。
マスクの奥で、不敵な笑みを浮かべる
[ ▼皿▼] 『 ふふふ。作り物のうしが、fun をするはずがない。 君たちはそう思ったはずだ 』
[ ▼皿▼] 『 だがな。この世の中に、「 ありえない 」 なんて事はありえないのさ 』
おい。やめろ。それハガレンの名言じゃねーか。
潰されんぞこの日誌。
モルニフはゆっくりとした動きで、ゆらゆら牛さんに歩み寄る。
そして、ごく自然な所作で、牛さんの背中に手を伸ばす。
そこはフタとなっていた。背中が楕円にぽっかり空く。どうやら中は空洞の様だ。
まさか…
モ ル ニ フ は
素早い動きで、下半身をあらわにし、牛さんにまたがった
『やめてええええ!』
スタッフの悲鳴がこだまする。だが、その魂の叫び声は、彼の排泄を妨げる障壁にはならなかった。
『 さ ぁ 』
『 こ れ が う し の f u n の 正 体 だ ! 』
稲妻と聞き間違うかの様な轟音。部屋に立ちこめる悪臭。
スタッフの視界がブラックアウトする。
小さい頃の想い出。母親の笑顔。友人とのパーティ。恋人との旅。
美しい思い出が、目の前をゆっくり駆け抜けてゆく。
あぁ。これが。走馬灯なのね…
薄れゆく意識の中、倒れた私が最後に見た光景。
それは、牛さんから濁流のように大量に溢れだしてきた、茶色の物体と、
恍惚の表情を浮かべるモルニフの姿であった。
♪ バ ン っ !
闘戦聖母は、小屋を飛び出す。
彼女は岩石地帯の北部に目をやり、こう呟いた。
『 この気は… そうですか。また彼の儀式が始まったのですね… 』
『 アストルティアの子たちよ…生きて…戦うのです… 』
カメラは、彼女の視線を追う。
fun 加工工場が "あったであろう" その場所には。
ギガンテス並みの巨大な " funの山 " が、出来あがっていたのであった。
~Fun~
※[ ▼皿▼] 『 俺のツノも、牛っぽいだろ?www 』