あなたとの出会いは、この世界の宝物の一つ。
彼は、猫だった。
っていうか、自分で猫言ってた。
新しい人との自己紹介のとき。彼は必ずこう言ってた。
( =①ω①=) 『 どうも、猫です。 』
何w 猫ってw
いろんな人が彼と出会うたび、自己紹介で必ず彼は、この一言を言っていた。
で、笑われて、打ち解けてた。
( =①ω①=) 『 このピンクの短髪と耳、かわええやろー。猫なんやで。 』
ホントバカw
猫は、面白い猫だった。
どちらかと言うと、廃よりなステータスを保つ人。
でもそれを鼻にかけることは全くなくて。
好き勝手に面白い発言して、場を和ませる人だった。
( =①ω①=) 『 猫やし。好きかって言って、楽しんでるだけや 』
インすると、必ず意味不明な言葉で挨拶。
( =①ω①=) 『 ぽぴー 』
( =①ω①=) 『 ぱろっぷー 』
( =①ω①=) 『 ぺろー 』
もう忘れちゃったけど、こんな感じw
「 何それ ちゃんと挨拶しなさいよwww 」 ってツッこむと
( =①ω①=) 『 挨拶なんて、雰囲気でわかればええやん 』
ホントバカw
そんな自由気ままな猫だったけど。
不思議と、人の心の機微が判る人だった。
あたしがチムリダとして、色々悩んだ時も。
チムメンの彼は。こう言ってくれた。
( =①ω①=) 『 太刀魚(彼はあたしの事をこう呼んでました)の好きなようにしたらええねん 』
( =①ω①=) 『 猫は猫だから、決められたことは何も言わんで 』
( =①ω①=) 『 自由気ままにやるだけや 』
この一言で、どれだけ気が楽になった事か。
いつもおちゃらけて、バカなことばかり言ってた猫。
彼はいつもインしていた。
けど、バージョン3に入った頃から。
徐々に彼はイン率が下がっていった。
そしてある日。彼はあたしにこう告げた。
( =①ω①=) 『 実はな、リアル世界でやりたい事が出来たんや (※詳細は伏せます) 』
( =①ω①=) 『 それやるから、イン率下がってるんや 』
( =①ω①=) 『 でも、ドラクエ、辞めはせーへんで 』
( =①ω①=) 『 終わったらまた戻ってくるしな!w 』
こう彼は言った。
そして、イン率は更に下がっていき。
今はもう、ほとんどアストルティアには来なくなった。
いつしか、あれだけ強かった彼のステータスを、あたしが超えるようになっちゃったくらいに。
酒場でサポを借りようとすると。今でも一覧に、猫が出てくる。
猫だから。きっとまたいつか。ひょっこり帰ってくると思う。
『 待っているから 』 なんて言わない。
寧ろ、リアルでやりたい事が達成できるまでは。帰ってこないで良いって思ってるくらい。
…猫へ。
がんばって。
『 リアル大事に 』
ふぁいと。
~Fin~
※絶対成功してね!