あなたの記憶を蘇らせる「ふっかつのじゅもん」
ドラゴンクエスト11の発売日が発表になりましたね。
私達はドラゴンクエストファン。そんなファンたちにとっては待望の新作です。
~ 過ぎ去りし時を求めて ~
11の発表会の中で。
ドラゴンクエストの世界が作り上げてきた言葉の一つとして、懐かしい言葉が一つ紹介されていました。
『 ふっかつのじゅもん 』
ふっかつのじゅもん。それはまだ、バッテリーバックアップが無かった時代。ドラゴンクエストⅠ、Ⅱの時にあった、進行状況の保存方法。現在の状況を保存するにあたり、数十文字の「じゅもん」としてパスワードを発行してもらうシステム。
あたしはIVから始めたので、このふっかつのじゅもんの文化は、実はリアルタイムでは体験していません。
『ふっかつのじゅもんを間違えて、途中までの進行が水の泡になった(;_;)』
『ふっかつのじゅもんはチラシに書いてたけど、母親に捨てられちゃったりして…w』
こんな思い出話を聞く位でした。
聞いているだけでも不便なシステム。でも当時のプレイヤーの皆様は、きっとその不便さすら意に解すること無く、プレイを楽しまれた事でしょう。
そんな懐かしい話を聞いていると。たまにこんな事を聞くことが有ります。
『実家からふっかつのじゅもんが書かれたノートが見つかって。懐かしくてね…』
私たちは基本的に「ゲームが好きな人達」
そしてゲームで楽しんだ時間は。楽しかった思い出ばかり。
あぁ、あの時ゲームやってなければ良かった…なんて思い返すことってあまり無いですよね?w
懐かしいゲームについて語る会があれば、同好の士達が集まって盛り上がるように。
ゲームで遊んだ思い出は、基本楽しかった思い出。だからこそ時を経て熟成され、タイムカプセルのように未来のとある日に取り出した時に、途方も無く楽しかった記憶として蘇るんですよね。
それはとても愛おしく記憶となって。
あたしだって、DQ4の思い出、DQ5の思い出はとても強いもの。(鳥頭だから所々、忘れちゃってるけど…w)
あの時触れた感動は、今も色褪せること無く、記憶の底に眠っています。
その記憶が呼び起こす切っ掛け。それが私達にとっての「ふっかつのじゅもん」なのでしょう。
今こうして、冒険日誌を書いているけど。コレだってきっと「ふっかつのじゅもん」になるはず。
時を経た未来に、冒険日誌を読み返してみて。
「あぁ、あの日あんな事があった…」
「楽しかったなー、DQ10…」
きっとこんな思いになれるはず。
…もしかしたら忘れたい黒歴史になっているかもしれませんけどw
でも黒歴史だって思い出の一つ。"あの日々"を思い出して恥ずかしくなって、身悶えるのだって楽しいことw
冒険日誌は、あの日の記憶を呼び覚ます、思い出の扉を開く、「ふっかつのじゅもん」になると思うのです。
アストルティアも、目指す10年を向かえるまで、今年の夏で折り返しの5周年に到達します。長いようで意外と早い、時の移り変わり。
『 ネトゲは何も残らない 』
以前のあたしはそう思っていた一人。でも今は、遊んだ思い出は残るって事に気が付きました。
「それになんの意味があるの?」って?
遊んで楽しかった想い出。それって小さい頃、公園を走り回って皆で遊んだ思い出と差はありません。
無形物の思い出に、有益も無益も関係なし。そんな価値と意味を見出そうとすること自体がナンセンス。
一番怖いのはその「楽しかった思い出」すら忘れてしまうこと。
写真を見て、旅行の楽しかった時間を思い出す事。
卒業文集を見て、あの時の恥ずかしかった日々を思い出す事。
冒険日誌を見て、DQ10というゲームのあの時の楽しかった時間を思い出す事。
それらは全て、同じこと。
何十年経った後に見返してみたら、きっと「あの時のDQ10で遊んだ日々は、とても楽しかった」と思い返せるかもね。
冒険日誌。それはふっかつのじゅもん。
いつの日か、楽しかった想い出がまた蘇りますように。
~Fin~
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