気配り上手は、褒め上手
「褒める」って意外と難しいんですよね。
他者の良い点を見つけ出して、称賛する事って意外と難しい。気恥ずかしさも先立つし、勇気もいるし。
一歩間違えば、おもねりと捉えられるんじゃない?って心配になる時もあるし。
でも褒められて、気を悪くする人はそう多くないもの。褒めるっていう行為は世の中の関係を滑らかにする潤滑油。
ちょっとした気配りから来る、気の利いた一言ってとても良いもの。
人から慕われる人って、気の利く人が多いですよね。自然体で気配りの出来る人。
(とはいっても、背負いすぎず気疲れもしない人)
男女関係でも同じ。結局モテる人は、気の利く人。ちょっとした気配りの出来る人だったりして。
そしてそんな人は、得てして褒め上手。誰も気が付かないようなちょっとした事象を拾い上げて、褒めてくれるような人。
冒険者の広場で、先日「新七不思議コンテスト」の受賞者の発表がありましたね。
その中で、テクニカルディレクターの青山公士さんの賞を見て、とても和みました。
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素敵な景色だなあ…と思ってよく見てみると、山が水面になく、その裏側にあるはずの月が映っているという。
これはまさに、アストルティアの自然界に存在する七不思議ですね。
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DQ10ってアストルティア文字に代表されるように、色々な隠しファクターがふんだんに盛り込まれています。
恐らくですけど、多く携われている作り手の皆様が、個々の矜持に基づいて「プレイヤーに楽しんで欲しい」と埋め込んだこだわりのファクター。
でもそれは表立って声高に言う事も出来ず。物によっては誰にも気づかれる事なく、中々見つからないものもあります。
(ゴールドマンMAXやダンシングトレジャーズのように)
そんなちょっとした、隠しミッキーのような「楽しませよう!」のこだわりに気が付くプレイヤーはそんなに多くなく。
物によってはずーっと見つかっていないものがあるのかも。
作り手はもしかしたら「気付いてもらえるかどうか判らないけど、いつの日か気がついてもらえると嬉しいな」と思いながら、日々作り続けているのかもしれません。
そして更に。青山さんのコメント。
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念のためですが、これは不具合ではありませんよ。
こうした景色の制作を担当している3DBGデザイナーが、本当に厳しい制約の中で、綺麗な景色を創り上げるために行った工夫の副産物です。
良い絵を創ってくれた3DBGデザイナーと、それを発見してくださったひささんに感謝。
技術的な視点で何故こうなるのかは、いつかどこかで解説したいですね。
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あぁ、この人はきっと気配り上手、褒め上手な人なんだなーって。心から感心をしました。
見つけた人を褒めている。そして且つ、見えない箇所に力を注いだ縁の下の力持ちのスタッフも褒めている。
賞を受けた人も、それを入れたスタッフさんも喜ぶようなピックアップの仕方、そしてコメントを出されている。きっと両者とも嬉しかったのでは無いでしょうか。
本当に「気配り上手、褒め上手」です。コメントを拝見してとても和み、心から拍手してしまいました。
少しの気配りが、自然体の褒めの一言が、世の中を滑らかにするのは世界の理。
気の利く一言を述べられるような人は、他者から慕われるもの。
私も是非、こうありたい。
「幻の月」が届けてくれた素敵な褒め言葉に、心から和んだのでした。
~Fin~
※受賞者の皆様、改めておめでとうございます。