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ジュセ

[ジュセ]

キャラID
: XZ412-052
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 124

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ジュセの冒険日誌

2015-08-21 08:53:55.0 2015-08-22 01:31:15.0テーマ:その他

【ジュセの日記】 7/3 世界樹

子供の頃、色んな絵本であの樹を見た。
妖精の住処だったり、生き返らせる力があったり、天界への入り口だったり。
脚色はされているが、いずれも「優しく暖かい」。
そんな印象を、読み手に抱かせるお話が多かった。
私もその印象を持ち続けたまま、今日、この場所にやって来た。



冷たさ。
私が実際の世界樹を間近で見たときの感覚は、こうして日記を書いている今もはっきりと思い出す事が出来る。
私達アストルティアの民が、血反吐を吐きながら必死で生きようとしても、生きていても、些細なことと一蹴されてしまいそうな。
私達に価値など無いと自覚させられるような。
もう全てを投げ出して、命をささげてしまいたくなるような。

私はしばらく、呆然とその場に立ち尽くしていた。



「おい、お嬢さんや。」
しわがれた老人の声ではっと我に返る。
「そろそろ時間じゃ。こっちもやる事は終わったぞ。見回りが来る前に帰るとしようぞ。」
私は慌てて老人に続き、久遠の森を後にした。




「どうだったかね。」
「え?」
ツスクルの村に戻る途中、老人が私に尋ねる。
「必死の頼みに免じて、無理に案内してやったんじゃ。感想ぐらい聞いても良かろう。」
「…すごいですね。」
そのようにしか言えなかった。
「ふぉふぉ、近頃の若者は語彙が乏しくていかんな。」
私はすいません と軽く謝る。
「我々とて世界樹と同じよ。体内では四六時中、無数の病原菌が浄化されて健康が保たれている。むしろ、魔瘴しか浄化できぬ世界樹のほうが、我々をすごいと思っているかもしれんぞ。」
「…ツスクルの民であるあなたがそんな事を言ったら、怒られませんか?」
「腐っても研究者じゃからの。伝統とはどうしても対立してしまうんじゃよ。」
私はふふっと笑いながら、そういうものですか と返す。
「そして、許容量を超えれば暗黒大樹と化すのもまた同じじゃ。」
私は笑顔のまま固まる。
「…王都には、その手に関して優秀なやつがおる。これ以上踏み込みたいのであれば訪ねてみよ。紹介状も書いてやるぞ。」
私は深々と頭を下げ、お願いした。
「ま、そうならないことを祈っておるがな。」



「ジュセー!おかえりー!」
玄関のドアを開けると、今日も元気な声といい匂いが出迎えてくれた。
「ふふー。今日はカレーよー。」
それを聞いてテンションが上がる。手洗いをささっとすませ、食卓に着く。カレーはいくら食べても飽きが来ない、魔法の食べ物だと思う。大盛りにしてくれていたが、お腹がすいていたためあっという間に平らげてしまった。
食べ終わった後、カバンから水の入った小瓶を取り出しテーブルに置く。
「およ?カレー辛かったかなー。ジュセの好きな激甘で作ったんだけどー。」
「い、いや。そういう訳じゃなくて。」
少し恥ずかしくなりながら言う。
「仕事の途中で見つけたんだ。飲むと身体にいいみたい。ほら、シュピ最近頑張ってるし。疲れてないかなーって。それ飲んで、力つけてよ。」
「えー、私は毎日絶賛ごろごろ中よー。ジュセが飲むといいよー。風邪もひいてたしー。」
この切り出し方はまずかったか、と後悔したが、
「私はもう飲んだから、それはシュピの分だよ。」
機転を利かせてなんとか飲んでもらおうとする。
「んー。じゃあそれならっ。」
何だかんだで気になるようで、さっと小瓶を取って一気に飲んでしまった。
「…ふつーのお水だねー。すごい味がするのかと思ったー。ちょっとがっかりー。」
そうだね と、私はほっとして笑った。

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