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空翔けるもちもち

アネット

[アネット]

キャラID
: XN083-363
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: 戦士
レベル
: 138

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アネットの冒険日誌

2025-08-10 20:42:52.0 テーマ:ハウジング

ハム・ソーダーの冒険日誌「アネット王国再訪編」

…圧倒的すぎて争う気も起こらない王様がゴールした後、レースは本来の姿を取り戻す。
すなわち、事実上の1位となる2位争いが激しさを増してくるのである。
各々「ここぞ」と言うタイミングでラストスパートをかけ、一つでも順位を上げようと残る力を振り絞れば、観客も熱のこもった声援を送って選手たちを後押しする。
王様の他を寄せ付けない無双ぶりも爽快だが、身近な人の頑張る姿に感情移入して熱くなるのも、それとは違った気持ちの高揚があるのだろう。

上位の入賞者たちがゴールし、家族や友人に迎えられたり順位を争った相手と抱き合ったりして喜び合う中、大会運営のテントで休憩していた王様がこちらに手を振りながら歩いて来る。
近くまで歩いてきた王様は砂の上に腰を下ろすと、脇に抱えていた箱から道具を取り出して本日四回目となる作業を始めた。
王様が行っているのはメダル作り。すべての競技で1位を独占する王様のせいで2位と3位の二人しかメダルを貰えなくなった為、一昨年の大祭から4位にもメダルを授与する事にしたのだという。
木工の心得がある王様が自ら製作する『木メダル』は、趣向を凝らしたデザインが評判で、参加者たちの間では「銅メダルよりも価値がある」と人気が高いのだとか。
王様は用意してきたメモを見て入賞者の名前を確認すると、下書きもせずにそのままメダルに彫り込んでいく。
決して簡単な作業では無いと思うのだが、どこにでもある普通の小刀を巧みに使って鼻歌交じりに仕上げていく様子は何度見ても感心してしまう。

ジャムの蓋を開けるのにも苦労しそうな小さな手で、上手く道具を扱うものだ…
一般にドワーフと言えば職人や戦士のイメージがあるが、その生まれ持った身体を見る限りそんな適性があるようには見えない。
人間で言えば子供の背丈ほどしか無いこの身体のどこにそんな力が秘められているのだろう…
そんな疑問を頭に浮かべながらぼんやりしていると、不意にこちらを振り返った王様が無言で眉を歪める。
まさか「身体をジロジロ見ていました」と正直に言うわけにもいかず、咄嗟に「良い細工ですね」と、メダルを見ていた事にしたら素直に喜んでくれて助かった。

名前を彫り終えたメダルには仕上げとして、王様いわく「乾燥肌に潤いを与える」作業が行われる。
…要するに「ワックスがけ」なのだが、これをすることでメダルが落ち着いた風合いとなり、撥水効果で汚れ防止にもなるらしい。
使い古した手拭いで念入りにメダルを磨く王様の視線を追うと、波打ち際で大人たちに見守られながら水遊びに興じる子供たちの姿がある。
中には競技のまねごとをして泳ぎの練習を始める子供たちも居るのだが、そんな子供たちに泳ぎの手ほどきをするのも競技に参加した選手たちの大切な役割だという。

あまりに眩しくて心温まる光景に思わず「いいなぁ」と呟いてしまった瞬間、視界の端で王様の顔が勢いよくこちらへ向くのを感じた。
「しまった」と思ったがもう遅い。明らかにこちらへ興味を示している。何がどうとかは分からないが…とにかく“めんどくさい”ことだけは間違いない。
最後の抵抗として、決して王様と視線を合わせないよう波打ち際で遊ぶ子供たちを凝視し続けたが…無駄だった。
王様から放たれる「来年出るか?」の一言。年齢のせいにしたり体調のせいにしたり、むかし膝に受けた傷のせいにしたり…
来年は運気が良くないとか、星の位置が悪いとまで言って渋ってみたが、逃れることは不可能だった。

肩を落としてうなだれる私の横で王様が膝を叩いて喜ぶ。
なんでも…王様は大会へ向けた遠泳の特訓中、流木に頭をぶつけてしまって満足な練習ができず、今年の結果には納得していないのだと言う。
これをベストパフォーマンスだと思われるのは不本意だから絶対に来年も来るようにと念を押されてしまった。
「今年の結果も十分凄かったから」などと言うありきたりな賞讃を送ったところで、今さら止まるはずもないのだから…私にはもう、腹を括って水泳教室に通い始めるくらいしか選択肢は残されていないのである。
「来年こそは本気を出す」と、握り拳を作って鼻を膨らませる王様の横で「どうかケガ人が出ませんように」と、せめて来年の大会が無事に終わることを願わずにはいられないのだった。

                                          アネット王国再訪編 完
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