〜日常にある友情物語〜
私は紫色のドワーフ女子、紫ドワ子。
みんなは緑色だけどなぜか私だけ紫。
でも全然気にしてない!
だって友達いっぱいいるもん。
お父さんとお母さんは家でチューリップ畑をやっている。
あんまり売れないのか、決して裕福な家庭ではない。
でも全然きにしてない!
だってお父さんもお母さんも幸せそうだもん。
お父さんもお母さんもいっつも忙しそうだから私はいつも友達と遊ぶか1人で遊ぶ。
でもお父さんもお母さんも大好きっ。
ある時、人間の女の人に出会った。
私はいつもの調子のいい感じで接してみたらあっちも似たような性格!
気が合いそうっ。
それからというもの、その子とばかり遊ぶようになった。
彼女の名前はトム。
背が私の倍くらい!
でかーっ。
人間女子ってこんな大きいんだねっ。
それからはほぼ毎日トムと遊んだ。
すっごく楽しかった!
でもトム、なんだか時々怒ってるっ。
私何かしたのかな…。
聞きはしなかったけど、時々見せるトムの悲しそうな顔してる時はなるべく元気になる話をしたっ。
すぐに笑ってくれるから私はこれでいいと思った。

私の名前はトム。
まぁ一般的に言う「普通の子」。
友達が多いわけでも少ないわけでもなく、突出した特技があるわけでもなく、家も普通の家。
ただ何事も不得手なことはなく、なんでもそつなくこなせる。
でもただそれだけ。
ある時、紫色のドワーフ女子に出会った。
気さくな子、私も話すのは苦手ではなかったからすぐに仲良くなった。
それからというもの、その子といる時間が多くなった。
彼女は友達もいっぱいいて、色んな人から好かれてる印象。
なんで私とばっかり遊ぶの?って聞いたら即答で「楽しいから!」と返ってきた。
嬉しい反面、私にないものをたくさん持ってる彼女に少し嫉妬した。
でも楽しいから一緒にいた。
彼女の家がチューリップ畑をやってると聞いて素朴な疑問。
それってもうかるの?忖度なしに聞いてみた。
彼女は、「うーん、わかんないけどうちのチューリップは質がいいみたい!」
あんまりわかってなかった。
売れなくなったり家にお金がなくなることが怖くないのか聞いても、全然心配してないかのようなリアクション。
前向きなのか、何も考えてないのか。
私は何事もリスクやデメリットなどを考えてしまうため、彼女の思考が理解できなかった。
でもなんか幸せそうにみえた。

そんな彼女と過ごしていくうちに、衝突することが増えた。
衝突といっても私の八つ当たりみたいなもの。
彼女と私は少しづつ距離を置くようになった。
それからは遊ぶことも徐々に減りお互いがお互いの道を歩き出した。
私は毎日寂しかった。
また遊びたいなぁと思っていても、そう思ってる自分をほんとはそんなことなんか思ってない、と言い聞かせた。

そして私たちは縁を切った。
それからというもの、私は毎日楽しく過ごしていた。
あの時のことも時々思い出すけど、それを補うくらい楽しく過ごせた。
でもなんだろこのシコリは。
違和感を感じつつも、私は毎日をただただ過ごした。

トムと離れて約半年、私はトムにありがとうを伝えたかった。
でももう会えないんだという思いと、どうしても伝えたいという思いで毎日悩んだ。
住んでるとこは全然違う場所。
偶然会うなんて奇跡に近いくらいの確率。
私は半分諦めてた。
友達が終わってしまった時にもらったトムからのお手紙はまだとっておいてる。
悲しくなるからあまり見ないけど…。
つづく