ある時友達に誘われて遊びに行った。
行ったことがない場所だったからワクワクしてた!
どんな場所かなー、新しいことが大好きな私は、それだけではしゃいだ。
そこに着くと久しぶりに会う友達がいた!
すごい偶然!
なんだか今日はいい日だ!
旧友と昔話で盛り上がった。
昔は彼とも良く遊んでた。
色んなとこに連れてってもらったけど、お互い時が経つごとに遊ぶ時間は少なくなっていったけど、私は彼のことも大好きっ。
なんだかんだ話してて、彼のお友達が来たとこで彼とバイバイした。
また遊ぼうね!
彼のお友達に会釈をし、その場をさった。
え……? トム……?

彼のお友達はトムだった。
あ…
私は時間が止まったような感覚になった。
彼女とわかった瞬間、嬉しさと戸惑いが入り混じってよくわからない感情。
彼女も同じだったと思う。
こんなとこで会うなんて。
私はここにきたことは何度かあるけど、そこまで頻繁に来る場所ではない。
お互い戸惑いを隠せない中、最初に話しだしたのは彼女だった。
「トムちゃん!」
「今度ゆっくり話そう!」
笑って言ったたった二言。
私が友達といるからっていう配慮と、自分の想いを最大限に集約して今伝えるべき言葉。
十分だった。
私は嬉しかった。
その二言で込み上げてきた。
そして、やっぱり彼女はすごい人だと、素直にそう思えた。
数刻してその日のうちに彼女と話した。
話が止まらない。
積もる話しは朝方まで続いた。
私が彼女に嫉妬してたことも、素直に話せた。
笑われた。

ねぇトム、私だって同じ気持ちだったよ。
なんでもそつなくこなすトムにすごく嫉妬してた。
私はほんとに何もできないから、みんなとその場を楽しく過ごそうと、そこに必死だったの。
でも反面、何もできない自分が悔しくてたくさん悩んでたし、いっぱい泣いた。
でも今こうしてわだかまりもなく話せるのは、きっと時間をあけたからだよね。
意味のあることだったんだよね。
出会ってからも、離れた時間も決して多いわけじゃないけど、お互いに深くて濃い大切な時間だったんだよね。

彼女は帰り際、チューリップをくれた。
ありがとうと伝えた。
そういうのに関心がなかった私の「ありがとう」が、気持ちがこもっていたか少し不安になった。
ねぇトム。
チューリップの花言葉って知ってる?
チューリップはね、色でも本数でも花言葉を変える変わった花なの。
本当の意味としては男女の愛のことを指すんだけど、私とトムは恋人にはなれないから、何本あげようか考えたんだけど……
9本に決めた。
はいっ。
もちろん私は花言葉は知らなかった。
でもなんでだろ、すごく嬉しかった。
その9本の意味は分からなかったけど、大切にしようって思えた。
じゃあまたねっ。
お互いに家路に着いた。
彼女の背中を見て、なんだか嬉しそうに歩いて行くのがすぐにわかった。
私もなんだか足取りが軽い気がする。
家に帰る途中に考えた。
出会いというのは一期一会なんだと、ほんとにそう思った。
だからこそこれからの「それ」を大切にしていこうと思う。
出会う場所がどこであろうと、対話するツールに心がのれば、それはきっとどの出会いも本物の出会いなんだと、強く思った。
彼女とまた友達になれたことで、新しい風がまたきっと吹く。
今日は本当にいいことがあった!
トムに会えるとは思ってなかった!
すごく緊張したけど、話せてよかった。
彼と会えたのも嬉しかったし、またみんなで遊びたい。
会わなくなる前に渡したかったチューリップも今日渡せたし、なんだかいいことづくし!
歌でも歌って帰ろかな〜
〜〜♪
〜♪〜〜♪♪
♪〜〜〜〜♪〜〜〜
トムと彼女は同時刻に家に着き、机の上にチューリップを飾った。
著者 チューリップ

なかなか面白かった!
うとうとしちゃったけどなんとか読み切った。
著者チューリップ?
名前がチューリップなのかな。
あとがきがあるっ。
『誰もが何気なく過ごしている時間、出会いや出来事を日常としている生活がほとんどだと思います。
ただこの本を通じて改めて出会いの奥深さが伝われば、小説家冥利につきますね。
あえて「彼女」として名前を出さなかったのは、私自身の名前を自分では書きたくなかったからです。
ただ少しだけイタズラ心が出ちゃいました。
毎日毎日うるさいうるさい言われた私は、くちびるをふさぐことにしました。
チューリップ、それが私の名前です。』
なんかの仕掛けかな?
全くわかんないやっ。
とりあえず眠いから寝よっ。
つづく