メレアーデ
「ねえ、ネコちゃんを連れてきてくれない?」
新エテーネの村の悲劇はここから始まった。
ネコを連れて行くと、もっともっとと要求された。
しかし、飼える数には限りがあるようだった。
メレアーデ
「ごめんなさい。もうお部屋がいっぱいなの・・・・・・。
悪いけど、お別れするネコちゃんを決めてくれる?
私には選べないわ・・・・・・。
二度と会えなくなってしまうけれど、本当にいいの?
そう、わかったわ。
私が責任をもって里親を探しておくわね。
ネコちゃんがいないとさみしいわ・・・・・・。
またネコちゃんを連れてきてね!」
とある日の新エテーネの村の村人達の会話。
「ちょっとシンイさん、聞いておくれよ。
あの突然村に来て勝手に住み始めたメレアーデって子、
またネコを沢山抱えて里親になってくれないかって来たのよ」
「うちにも来ましたよ」
「しかも新エテーネの村の中にいる野良を拾ってはそうしてるのよ。
飼えないのにどうして拾って来るのかしら?」
「この前なんて私が逃がした同じネコを拾ってたわよ。
区別ついてないわよ、あれ」
「一体あの子は何を企んでいるのかしら?
私、怖いわ・・・・・・」
そして、今日も新エテーネの村でネコを拾ってメレアーデに届ける。
メレアーデ
「またネコちゃんを連れてきてくれたのね。
いつもありがとう。
まあ、はじめて見るネコちゃん!
ごめんなさい。もうお部屋がいっぱい・・・・・・」
いい加減にしてください(笑)