まるでどこかの政党のようですが、
「ドラゴンクエストX 秋祭り2021」で語られた、
「開発担当者が語る! 不思議の魔塔大改修!!」について、
素人ながら思ったことを書いてみたいと思います。
開発担当者はバトルプランナーの松岡洋右さんで、
スクエニ入社6年目、「真夜中プリズラン」を作った方です。
不思議の魔塔とは?
・4人パーティでダンジョンを攻略
・宝箱から入手した装備で強化
・毎月1日にリセットでLv1から挑戦する
これが改修前の不思議の魔塔です。
「不思議の」と付いていて、リセット系ということで、
明らかに「不思議のダンジョン」シリーズを意識しています。
これは初期ドラクエの開発者であった中村光一さんの作品です。
この方なくしてドラクエはなかったと言えるほどの方ですね。
私も「風来のシレン」の初期作品はとても好きです。
不思議の魔塔は「不思議のダンジョン」こそが原点である!
私はここを忘れてはいけないコンテンツだと思っていました。
改修前の不思議の魔塔の開発担当者が誰で、
どういったコンセプトで作られたかも全く語られなかったので、
少し不安な気持ちになったのですが……。
まずは松岡洋右さんが語られた「不思議の魔塔の遊びにくい点」。
開発内で認識していた課題だそうです。
1つずつ思ったことを書いてみたいと思います。
ルール
・毎月リセットされるので、月末に行かなきゃいけない気持ちになる
・オートマッチングだと他の人に気を遣ってしまう
・サポート仲間がランダムで厳選できない
リセットされるのは「不思議のダンジョン」シリーズのコンセプトであり、
だから毎回新鮮で面白いとされるゲームシステムです。
何故そこを否定?
今回の改修前にもアクセサリーが引継ぎ可能になるという緩和があり、
ドラクエ寄りになってしまった過去があります。
リセットされるから古参も初心者も同じ土俵で格差なく遊べるという、
ドラクエ10にとっても大きなメリットがあったんですけどね。
「月末に行かなきゃいけない気持ちになる」というのは別問題です。
オートマッチングだと他の人に気を遣ってしまうというのなら、
ドラクエ10の他のオートマコンテンツはどうなるのでしょう?
殆どそういう仕様ですよね。
サポート仲間は酒場で選べるようにすればいいだけです。
成長システム
・スキル振りや装備変更が頻繁で面倒
・特定の職以外が選びずらい
・ボスが同じなのでやる事が同じ
1つ目と2つ目はプレイヤーのわがままです。
ゲームを楽しもうとせず報酬だけが目的で早く終わらせたい、
YouTubeやブログなどで「これがテンプレだ!」と、
まるでそれが唯一の正解かのように決まった構成が広まる、
だからそう思ってしまうプレイヤーが出てくるのです。
ボスが同じなのでやる事が同じなのは開発者の問題です。
そう思っているのなら作ればいいだけでしょう。
新しいボスを追加するなり、ランダムにするなり、
いにしえのゼルメアでやっていることじゃないですか。
塔でまだ上があると思わせていたのに階数の追加も一度も行わず、
やる事が同じままにしてきたのは開発者自身です。
ダンジョン
・移動距離が長くて時間がかかる
・最初から地図がすべて見れて探索感がない
改修前の不思議の魔塔では20階まで行くのに効率重視で1時間。
これで時間がかかる?
先ほども書きましたが、早く終わらせたいと思うから、
プレイヤーがそういう気持ちになってしまうのです。
最初から地図がすべて見れて探索感がないというのは、
ドラクエ10すべて、またドラクエ11にも言えることで、
その通りだと思います。
ここは「不思議のダンジョン」シリーズと同じように、
自分が進んだところだけ地図が解放していく仕様でよかったのに、
そういうところは何故か真似をしないんですよね。
ちなみに、「風来のシレン」では透視の腕輪というアイテムがあり、
これを装備すると地図もすべて見られるようになり、
敵の位置さえもすべて分かり、難易度が一気に低下します。
そして、そんな課題を見つめ直し、
開発者の皆さんが出した答えがこちらになります!
「塔の頂上を目指す1人プレイ専用コンテンツ」
え~~~~~~~っ???
まさかのオンラインゲーム全否定です(笑)
(後編に続きます)