「観る将」ならぬ「観るゲー」で、
ゲームを実際に遊ばずにYouTubeで視聴だけする、
それが当たり前になってきて、
まあ、いろいろ観るようになったのだけれど……
何かおかしいと感じる時があるんですよね。
「もしかしてゲーム会社から依頼されているのでは?」
というふうに見えて仕方がない時があるのです。
実際、スクエニの「ライフイズストレンジ」の動画で、
「ソフトの提供と先行プレイの機会をいただいた」と、
概要欄にそう説明がある実況動画がありました。
チャンネル登録者数が多い実況者ではなかったので、
相当多くの人に依頼をしているのではないでしょうか?
こうやってゲーム会社公認であると最初から言っていれば、
はっきりと宣伝だと分かるのでいいのだけれど、
問題はそれを言っていない場合です。
自分達と同じユーザー目線でプレイしていると思うのだから、
もしゲーム会社からの依頼であることを隠していたとしたら、
それはもう完全な詐欺でしょう。
そして、私がおかしいと感じたドラクエの実況動画の場合。
サムネに「涙が止まらない……」とわざわざ入れて、
タイトルは「【ガチ泣き】予想を遥か上をいく神展開」。
普通にゲームをプレイしているとはとても思えない反応で、
それはもう気味が悪いほどでした。
撮影中で緊張感もあるだろうに、そこまで感情移入ができる?
いやいや、それ、芝居でやっているでしょう、と。
動画投稿の頻度もほぼ毎日、
まさに仕事でやっているようにしか見えません。
コメント欄を見ると、視聴者は全く疑っていないようで、
それも恐ろしく感じました。
もちろん、これは私の想像に過ぎませんし、
決めつけてはいません。
そこは誤解なきよう。
ただ、日本では今年の10月1日から、
ようやく、本当にようやくだけれど、
ステルスマーケティングが禁止される法律が施行。
逆に言うと、それまでは自由にできていたということです。
どこかでこんな言葉を見ました。
「ゲームはユーチューバーの商売道具」
本当にそうですね。
とはいえ、こんな現実もあります。
ソフト推定販売本数
1位(初登場) PS5 バイオハザード RE:4
89662本(累計89662本)/カプコン/2023年3月24日
2位(初登場) PS4 バイオハザード RE:4
85371本(累計85371本)/カプコン/2023年3月24日
YouTube「バイオハザードre4 実況」
#1 さっくり進めるバイオハザードRE4
104万回視聴 8日前
バイオハザード RE:4でチェンソー男に襲われて大発狂
94万回視聴 9日前
【#1】バイオハザードRE:4を生配信!【ゲーム実況】
101万回視聴 8日前に配信済み
販売本数よりもYouTubeで視聴する人の方が圧倒的に多い。
音楽業界ではYouTubeで楽曲が使用されたら、
使用料がちゃんと権利者に入る仕組みになっています。
けれど、ゲーム業界では全く入らないようです。
飼い犬に手を嚙まれていませんか?
ゲーム実況者なんて所詮は素人です。
事務所に所属しているユーチューバーばかりだけれど、
ゲーム会社でちゃんと教育された広報ではありません。
だから、宣伝は下手で当たり前、
逆に胡散臭く見えることの方が多いのに、
どうしてここまでゲーム実況者を重宝するのか、
内情を暴露されたら信用を失うリスクだってあるのに、
それも含めてゲーム会社は宣伝が下手だなぁと思いますね。
YouTubeでゲームの実況動画を観る時は、
やっぱり騙されたくはないから、
その辺はしっかり見極めていきたいところです。