PS5本体+PS5ソフト「FF7リメイク」、
こちらのセット商品が現在アマゾンでセール中のようです。
その価格、66,980円。
通常はPS5本体だけでこの価格なので、
ソフトの方は無料のようなもの、だから安いとのことです。
ゲームも高くなったものですね。
私にはとても安くは見えませんでした。
ゲームには映像表現があり、音楽もあります。
それを追求すればゲーム機の更なる性能が求められ、
ゲーム開発者も更なる高みを目指したくなるのでしょう。
しかし、ゲームファンは、
果たしてそれについていけているのでしょうか?
ファミコンの頃と違い、
今はスマホという名の手枷足枷をはめられ、
人間は消費者という奴隷に成り下がり、
世界の悪い事情が重なり、物価も上がっており、
昔よりもお金を使わされることが多くなりました。
そういった状況でゲームまで色々と高くなっているのです。
いくらゲームが好きでも、
そこまでゲームにお金を使えないというのが現実でしょう。
そして、ゲームは娯楽品であり、生活必需品ではありません。
我慢をすればいいだけで、無理に買う必要はありません。
おまけに今は動画サイトでプレイ動画の配信が許されています。
自分が操作をして遊べないというだけで、
それを見て満足をすることもできます。
今はそういう人も少なくないのではないでしょうか?
勿論、そういう人が増えれば、
ゲーム機もソフトもそれだけ売れなくなるわけで、
何とも皮肉な話ではあるけれど、
それはプレイ動画の配信を許しているゲーム会社の自業自得です。
では、ゲームとは何でしょうか?
ゲームの楽しさとは何でしょうか?
個人的には、
コントローラーを使って自分で操作をする面白さがある、
勉強にならない程度の頭を使う要素がある、
遊びとして楽しい、遊び終わって楽しかったという満足感がある、
それさえあれば充分で、
そこに魅力的な世界やキャラクターが加われば、
それはもう全く文句がありません。
そう、これこそがゲームの独自性で、
見るだけで済ましたり、満足したりするのはもったいないのです。
ただ、物が高いとそうはいかないでしょう。
その高いゲーム機も複数あります。
早いタイミングで新型が投入されることはあっても、
値下げされることはなくなりました。
ソフトの定価も高いままで、それにDLCが加わるようになり、
たった一本のソフトでも一万円は軽く超えるようになりました。
そういった厳しい現実があるので、
プレイ動画を見るだけのゲームファンがいても、
私は否定はしないし、否定どころか、私もその一人です。
そこでこう思うのです。
「ソフトを作るのに高価で高性能なゲーム機は必要なのか?」と。
「ゲーム機はソフトをプレイするために仕方なく買うもの」
これは任天堂の山内溥さんの言葉です。
手頃な価格に収まるゲーム機を作り、
ゲーム開発者もその性能に合わせたソフトを謙虚に作る、
何故それができないのでしょうか?
ドラクエ10も発売当初は、
パッケージ代がUSBメモリー同梱版で8,980円、
月額課金は1,000円だけでした。
「だけ」と言っても、ソフトだけでこの価格なので、
高い方です。
今はどうでしょうか?
パッケージ代こそオールインワンであれば安いけれど、
月額課金はキャラコースが増え、値上がりし、
アイテム課金が加わり、ツールが追加され、
ランク報酬やら追加倉庫やら名前変更やらがあって、
ゲームに大きく影響を与える時短アイテムまであります。
「クオリティーの向上」という、
ゲームファンからすれば甘い言葉、
ゲーム開発者からすれば免罪符を武器に、
あらゆるものにお金を絡ませているのが現状です。
新しいストーリーや新しいコンテンツ、
それに開発費がかかるのは分かります。
でも、それはパッケージ代で払っています。
運営の維持費は月額課金で補っているはずです。
それ以外にお金が必要なのでしょうか?
それでも足りないのなら、それはもう商品として失敗で、
そのゲームのファンに尻拭いをさせるような真似はせず、
潔く畳むのが本当ではないでしょうか?
ゲーム会社やゲーム開発者の勝手な都合で、
ゲームファンは必要以上にお金を取られている、
私にはそう思えて仕方がないのです。