ねこの冒険日誌

道具鍛冶職人のレベルは７５でカンストしています。
武器鍛冶職人のレベルは７４でほぼカンストしています。

道具鍛冶で最もポピュラーと言える虹色のオーブ。
ゲージをはみ出しても戻ってくれるのでやり直しができ、
気楽に打ちやすい素材です。
武器でも戻り地金のものがあったので、
虹色のオーブと共に久しぶりに打ってみたのだけれど……

ねらい打ちを何度も打っても驚くほど会心が出ない！

レベルを上げた意味が全くないどころか、
逆に悪くなっていませんか？

職人道具は光の鍛冶ハンマーで☆３を使っています。
偽会心と呼ばれるものも知っているし、
会心が出なかったところを打ち直すこともしています。
以前はこれで大成功を多く出していました。

職人レベルの上限が上がったことによって、
ゲームバランスの見直しが行われたとしか思えません。

ゲームとしては正しい調整の仕方なのでしょう。
大成功率１００％近くを常時出せるようになったら、
その商材は供給過多で価格が暴落、
金策としての意味もなくなってしまいます。

しかし、だったら、職人レベルとは何なのでしょう？
最新の武器や防具、超素材なら難易度は下がります。
レベルとは本来そういうものです。
けれど、それ以下のものの難易度を逆に上げられては、
一体何のためにレベルを上げたのか分からなくなります。

職人でおかしなことは他にもあります。

それは裁縫や木工と鍛冶系の大成功率の差です。

分かりやすいところで結晶装備です。
バザーを見ると、防具なら裁縫職人が作ったもの、
武器なら木工職人が作ったものが圧倒的に多いです。
鍛冶系の結晶装備は殆ど出品されていません。
それもそのはずです。
武器鍛冶や防具鍛冶にも結晶装備はあるけれど、
裁縫や木工の大成功率が８～９割、
鍛冶系の大成功率が６～９割、
鍛冶系はねらい打ちに依存し過ぎて安定しないのです。
結晶装備を作るのは金策が目的です。
原価は同じでこの大成功率なら誰だって前者を選びます。

この偏ったバランスが初期からずっと続いているのです。

職人のミニゲームを手掛けたのは、
初期の開発メンバーである吉田直樹さんと、
前ディレクターの齋藤力さんで、
そのお二人は既にドラクエ１０の現場を離れています。
１０年以上も前に作られたもので、ただのミニゲームです。

職人が絡む金策が辛くて引退した人が沢山いるのに、
廃人や業者を生むきっかけになっているのに、
報酬やドロップで装備を入手できるようにしたのに、
未だに職人がドラクエ１０の大きな柱になっていて、
プレイヤーはキラキラマラソンをさせられたり、
同じミニゲームを延々とプレイさせられているのです。

変わらない良さというものもあるけれど、
ドラクエ１０や他のドラクエシリーズの場合、
そうとは呼べないものがとても多いです。

異常なほど「はい」「いいえ」で確認をさせられるのも、
アイテム選択は常にひとつずつで、
道具屋にまとめて売ったり、
タンスにまとめてしまったりができないのもそうです。
ファミコン時代のままで、
何故いつまでもこの仕様にこだわるのか理解できません。

転職だってどうしてその場ですぐにできないのでしょう？
新しくドルボードやついてクンを手に入れたら、
いちいち担当のＮＰＣに渡す必要があります。
おしゃれストリートに施設がまとまっているのを見て、
「便利になったよね」ではなく、
「面倒になっている」とどうして思わないのでしょう？

変わらないことがそんなに大切ですか？
ゲームはコントローラーを握って操作をする娯楽です。
快適性も重要です。
電話で例えるとドラクエは固定電話でダイヤル式です。
ドラクエシリーズの開発陣も、ドラクエファンも、
それを有難がって未だに使っているようなものなのです。
それが変わらない良さだと本当に思いますか？

職人やそのミニゲームは初期からずっとあるコンテンツ。
けれど、ドラクエ１０を一度辞めた人が復帰をして、
その人がまたそのミニゲームを見たらどう思うでしょう？

「え？ まだ虹色のオーブを打ってるの！？」
「もうこのミニゲームは飽きるほどやったよ！」
「職人のレベル上げなんてもうしたくない！」

こう思うのではないかと私は想像します。
変わらない良さがあると安心してまた楽しめる人なんて、
私は絶対にいないと思います。

現役プレイヤーですら言われなければ気がつかない、
そんな細かい改修ばかりしていないで、
「堀井雄二さんと喧嘩をしてでも面白いゲームを作る！」
そんな強い覚悟と情熱を持った人に、
プロデューサーやディレクターをしてほしいと私は思います。