17日(日)に奈良県は橿原市で開催された交響組曲「ドラゴンクエストIV」のコンサートに行ってきたよ!
ざっと内容を書いてみる。
ドラクエのコンサートへはこれまで何度か足を運んでいるが、"IV"は今回が初めて。
実はゲーム自体はほぼ未プレイだが、この組曲に関してはシリーズ屈指の完成度だと常々感じていたから楽しみだった。
演奏は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団で指揮は井田勝大さんという方(若かった!)。
指揮がすぎやまこういち氏でないところが興味深い(会場にもいらっしゃらなかった)。前日に山形でも同じ演奏会を行っており、今回はツアー2日目とのこと。
14時開演。おなじみの序曲で演奏会が幕を開けた。周知の通り序曲は作品ごとにアレンジが微妙に異なっているが、個人的にはこのIV序曲が落ち着いていて好きだ。
続いて指揮者によるMC。ドラクエをプレイしたことがあるかという質問に観客のほぼ全員が手を挙げていたが、楽団員で手が挙がったのは弦楽パートを中心に全体の1割程のように見えた。
この後、大体2曲演奏するごとにMCが挟まってゲームの感想等が語られた。因みに指揮者の井田さんはエンディングをまだ見ておらず、DS版を現在進行形でプレイしていて山形からの新幹線の車内でも進めていたという。新年の東京公演までにはクリアしたいそうだ。
休憩を挟んで第二部からは、"X"を除くシリーズ全作をプレイしたというドラクエ通の2ndヴァイオリン吉田さんを交えて曲目にちなんだゲーム解説が合間に入った(殆どネタバレだったのはご愛敬?)。
その際に、ホルン奏者の方(名前は失念)もドラクエ好きで、"X"ではすぎやま氏とダブルすれちがいに成功し、おまけに一緒にパーティを組んだことも明かされた。
本題の東京シティフィルの演奏はというと全体的に少しゆったりしたテンポで丁寧且つ力強い印象を持った。ジプシーダンスや不思議のほこら、海図を広げての弦楽合奏が情感豊かで美しかった。のどかな熱気球の木管アンサンブルも心地よかった。
特に海図を広げてのハーモニーや表現、生演奏ならではの押し寄せる音圧は筆舌に尽くしがたく、これだけでも聴きに来た甲斐があった。
戦闘の曲で呪文を唱えたときのSEが鳴った気がしたが、あれは単なるフルートの演奏ミスだったのだろうか?
組曲以外にもトークの途中にレベルアップやあやかしの笛のMEが生演奏される演出があったり、ドラクエプレイヤーにしか伝わらないディープ(?)なネタで盛り上がったりと"IV"のファンには楽しめる要素が多かったのでは。
何より最高の音楽を素晴らしい演奏で聴けて、すぎやま氏がしばしば仰る"音楽の御馳走"を堪能できた。
そして感動の余り、ついつい冒険日誌を付けてしまったのでした。
【プログラム】
◆第一部
1 序曲
2 王宮のメヌエット
3 勇者の仲間たち (間奏曲~戦士はひとり征く~おてんば姫の行進~武器商人トルネコ~ジプシー・ダンス~ジプシーの旅~間奏曲)
4 街でのひととき (街~楽しいカジノ~コロシアム~街)
5 勇者の故郷~馬車のマーチ
6 立ちはだかる難敵
◆第二部
7 恐怖の洞窟~呪われし塔
8 エレジー~不思議のほこら
9 のどかな熱気球のたび
10 海図を広げて
11 ピサロ~ピサロは征く
12 謎の城
13 栄光への戦い (戦闘~邪悪なるもの~悪の化身)
14 導かれし者たち
★アンコール
序曲 (ワンコーラスVer.)
■編成
フルート2(ピッコロ持ち替え)、オーボエ2(イングリッシュ・ホルン持ち替え)、クラリネット2(バス・クラリネット持ち替え)、ファゴット2、ホルン4、トランペット4、トロンボーン2、バス・トロンボーン、チューバ、ティンパニ、その他打楽器、ハープ、弦楽12?-10?-8-6?-6
以上