目が覚めると枕元に女がいた

「おはよ、朝ごはん出来てるよ」
えっ、と…誰?
「あぁはいはい、昨夜はいつもより飲んだものね」
飲んだ覚えは無いが頭がズキズキするのは確かだ
「いいから早く済ませちゃってよ、私これから出勤なの知ってるでしょ」
ベッドの上でぐずぐず考えていると女にせっつかれてキッチンへ
……
トーストの焼き加減もハムエッグの味付けも俺の好みそのもの、彼女の言う通り酒が抜けてないのかもなぁ出掛ける支度をする彼女を目で追いかけながらそんな事を考える
「どしたの?じろじろ見て」
いや、なんでもない
口の中でもごもご返してコーヒーをすする
「それじゃ、行ってくるね、お昼ご飯は冷蔵庫にあるから」
ああ、いってらっしゃい
一人きりになった部屋で飯を食いつつ何故彼女の事が思い出せないのか考えてみる
いち、彼女とは長い付き合いだ、そろそろ結婚を、と迫られているけど実は縁を切りたい
に、彼女は俺の姉か妹だ、暖かい家庭なんて知らない俺だからきょうだいの事もよく覚えていない
さん、彼女は全くの他人だ、だから知らなくて当たり前
よん、彼女は異星人か異次元人だ、ゼイ〇ブみたいに人類は誰も知らないうちに侵略されているのだ
子供じみた考えを口に出して言ってみて少し恥ずかしい気持ちになった
誰も聞いていないよな?自分しかいない部屋なのに見回してみる
そこにはーーーーーーーーーーー

目が覚めると枕元に女がいた
「おはよ、朝ごはん出来てるよ」