第二話
『やめないでー!』
悲鳴にも似た歓声が夕焼けに響き渡る中、一人の少女がステージを降りた。
「やめなくても良かったのに」
王城の一室に凛とした声がなびく。
「ボクはやめた訳じゃないよ?違う活動をするだけ。マカrじゃなかった、姫殿下もそうでしょ?」
「まぁ、そうなんだけど」
『O!N!K!O!N!K!』
城の中の一室にまで応援の声が聞こえてくる。自分がやめた時の光景と比較するのをやめ、現実の事務処理を始めた。
「じゃぁ、官位は秘書官で良いわね。首席秘書官には後で会わせるわ」
「ボクが来たからにはオマカせだよ!」
久し振りに紫に笑顔が戻った。
紫「それじゃ、おにkじゃなかった赤秘書官よろしくね」
赤「うん。それじゃ」<タブレットを取り出して
紫「うん?」
赤「今日のスケジュールはっとまずは山のような書類決済、陳情の面談、それが終わったら外交使節団の編成ね(さらさらと)」
紫「・・・サボる時間は?」
赤「ヲヤツタイムあるよ?」
紫「なら頑張る」