・じゃあ、結局何回くらいやれば絶対って言えるの?
絶対という言葉は確率ゲームの試行だけでは存在しないのです。
ムーロンさんの水着ふくびきのように、救済措置をシステムに組み込まない限りは。
もっと言えば「救済措置として○○の確率もっとあげてください!」とかやっても、それこそ3分の1くらいにしない限り、不幸な人の数がちょっと減るだけで、出ないひとはやっぱり出ないのです。
それって救済って言えるんでしょーか。
というか、敢えて確率の薄いほうを引いてしまった現状があるんですから、私ならもうちょっと謙虚に考えます。
100パーセントでない以上、私には引ける訳がない、と!(オーイバリ
・よだん
ちなみに、じゃんけんに10回連続で負け続ける確率は1.7パーセントです。
全国で幼児が「ぼくがかつまでじゃんけんするのー!」ってだだをこねながら10回おかあさんにチャレンジすると、100人に1人以上は10タテ(後日訂正:10タテというか、10回とも勝てない、だなあ)喰らう訳です。
(まあ、実際にはそう単純でもないのですが、イメージ的にはそうありえないことでもないということをお伝えできればー)
・よだん2
さらに絶望的なことをつけくわえますと、先の例に挙げたモンスターハンターであれば、剥ぎ取り数400回(いこーる、100頭狩り)程度では、100人に1人か2人はモノブロスハートを獲得できません。
100分の1って、とても怖い数値ですねえ。
ので、クエスト報酬や尻尾の剥ぎ取り、角刺さり時のドロップ等からもモノブロスハートが出るように設計されているものと思われます。知らんけど。
・ずるい! あんまりだ!
そうでもない訳です。
1回目で勝つ人もいるし、2回目で勝つ人もいます。
自分がもしそうした勝ち組の立場に立った場合、当選を返上して再チャレンジしたりしない訳です。
出たら俺のヒキ、出なかったら仕様が悪い。
わりとパチンコとかでよく聞く理屈です。「えんかくだー」ってやつですね。
なんだかなあです。
・さて、そこで「負け続ける確率」の出番です
標準偏差とか対数とか使ってもいいのですけど、世のみんながみんな一定の数学知識がある訳でもないと思うので、原理的に理解しやすいやつでいきましょう。
これまで上で説明してきた通り、絶対にそれだけ挑戦すれば勝てると保障される試行数は存在しません。
ただし、試行数を重ねれば重ねるほど「負け続ける確率は」ゼロに近づいていきます。
じゃんけんで100回負け続けることはほぼありません。
逆に言えば、100回試行し続ける覚悟と準備さえあれば、その中のどこかで1度くらいは勝利を手にできる訳です。
・式自体はexcelでもgoogleスプレッドシートでも組めます。
必要なのは各要素に何を代入し、Xがどのくらいの数値になれば大丈夫そうかということです。
DQXがもうすぐ100万本の売上ですから、100万人に1人の不運をとりあえず想定しましょうか。
X=0.000001=0.0001%
レア率をとりあえずきりよく1パーセントと仮定しましょうか。
A=100
B=1
あとはCにそれっぽい試行数を代入して、Xを目的の数値に近づけていけばいいわけです。
結論から書くと、1374回試行する覚悟と準備があれば、そこに到達するまでのどこかでDQXユーザーのだいたい誰もがレア1パーセントを引ける訳です。
(まあ、モンスターハンターとかになるとミリオンセラーなので、1374回程度では全国に2、3人はドハマリするひとが出る計算ですが……)