ネトゲをされるかたにとっては、もうすげえ今更なタイトルなんですが、この手のゲームをする際には避けて通れない話題で、なんだか余所様を見ていて我が身を振り返ると空恐ろしくなることがたまにあるので。
難しい理屈はおいといて、ここでは簡単なことだけを順番に積み立てます。
・X=((A-B)/A)^C
ネトゲ経験者で、ちょっと自分の運に自信がないひとには、たぶんおなじみの式かと思います。
「当たり続けない確率は何パーセントか」というやつです。
ドロップ率の意味的に対極にあるこの数値をなぜ論じなければならないのか。
・ネトゲの狩り等ではじゃんけんに勝つ確率を論じない
「自分の望む結果が出るまでチャレンジを続ける」ネトゲでは、
「じゃんけんに3分の1で勝てる」
ことそのものは重要ではありません。
「3分の1で勝てるじゃんけんだから、少ないチャレンジ数でいつか勝てる」
ことこそが重要なのです。
・何回挑めば絶対勝てるの?
「チャレンジし続ければいつかは勝てるよ」
「いつかって、いつだよ」
「さあ? でも100回連続でじゃんけんに負ける確率は、0.00000000000000025%だよ。一兆人の1万倍のひとが二人一組になってじゃんけんして、1人出るかもなあってくらいの確率だよ」
「じゃあ大丈夫か」
「かもねー」
まあ、そういう会話をする時に使う式ですね。
・きたいちマジック
じゃんけんの勝率は3分の1です。
つまり、期待値は3分の1。
だから3回やれば1回は勝てるはず!
……的なネタがございます。
では、実際に3回チャレンジして、1回も勝てないという確率は幾らでしょーか。
上記式だと(2/3)^3= 8/27です。
パーセンテージにして、約29.6パーセントです。
上記のネタを鵜呑みにしてチャレンジすると、なんと10人のうち3人もの勇者たちが、「クロコダイーン!」とか言われながら「ぐあああああーッ」とか言いながら血祭りにあげられる訳です。
おお怖い怖い。
・ぶつよくせんさー
では、モンスターハンター等でよく知られる逆鱗だとかモノブロスハートだかとかではどうでしょうか。
期待値100分の1なら、剥ぎ取り100回チャレンジすれば1個はゲットできるはずだー(棒)
…………
(99/100)^100= 約36.6パーセントです。
全国で100人のぷろはんが挑むと、約37人の人が「うわー物欲センサーだはー。これはないはー」とか「ドロップ率変わった?」とか言い出しちゃう訳です。
どんまい。