トートさんがあまりにもナメたことほざくので、ちょっとシメることにしました。
※ ベアハッグです
ちょっと技の入りが甘いですけど、頭部をぐりぐりと締め付けて圧迫します。
ギブって言えば許してやるぜーヘイヘイ
トートさん「仕事の邪魔だっつってんだろ。暑苦しい。ていうか頭部が生ぬるく濡れてるんだけどマジキモイ」
そういうこと言う奴はこうだー! こうだー!
※ ……落ち着いたか?
トートさん「ボクのセリフだっつってんだろ」
ちょっとびちょびちょになったのでお着替えしました。
トートさん「誰も聞いてねえし、そんなこと」
ここ、屋根がないんですよね。
そりゃ雨吹き込んだら濡れますヨネー
トートさん「お? お? この期に及んで人の家disるってんなら、ボクにも考えってもんがあんだぞコラ」
ゴメンナサイ
※ でも、そういう決断でいいと思うのよ
トートさん「なにがよ」
進路?
トートさん「向いてないけどな」
おじさん思うんだけど、才能とか情熱とかそういうのは仕事に要らんのよね。
トートさん「この仕事やりたいって情熱を持った俺がさらっとdisられてるですが、それは」
違うんよ。あんな仕事がやりたいあんなひとになりたいっていうのが駄目なんよ。
トートさん「父さんみたいになりたい訳だが。ドツボに入ってってないか?」
かもしれん。
でも、親父にはなれないとも思っとるのでしょ。だからやれるだけやってみたいって言ったのでしょ。
実際どうかはわからんけど、あんな仕事がやりたいじゃなくて、もう君はこの仕事をやっとるのよ。
トートさん「ただの成り行きだけどな」
成り行きでいいんだよね。
だって君も私も日常の世界におって、その日常は成り行きの連続でしかないんだもの。
自分と家族を食わせてく仕事も日常の中にあって、それで成り行きを大事にできない奴が何を大事にできるのか、っておじさんは思うわけよ。
トートさん「……酒入ってるな? そうだろ?」
※ ゲンテンカイキ
毎日毎日積み上げていって理想のご自分になるんだ、って生き方はしちゃ駄目なんよ。
だって、その毎日は成り行きの連続で、その成り行きの中にはアクシデントもあれば変節もあるし、理想って今の自分の頭の中にしかないのに、その自分は毎日変わるんだものよ。
背も伸びる。ちんこに毛も生えるし、ちょっと目つきが悪くなったりもする。
トートさん「酔っ払った上にセクハラかよ」
そのうちそのセクハラをするおっさんに、君もなるのだ。(断言)
そうしてく中、軌道修正はどこかでしなくちゃいけないし、そのうえで絶対に裏切らないものがあるとしたら、それは未だ到達しない未来じゃなくて、今自分が抱えてる仕事なのよね。
やった仕事だけは、もうなかったことにも、評価を変えることもできない。
トートさん「いつかのあの仕事のように」
そう。父ちゃんが君の仕事に述べたことについても、もう誰も口を出せないように。
将来ものになりそうなのは何かってのを考える必要が全くないとは言わないけど、かっこいい口上ばっかりで現実の手がちっとも動いとらんかったら、そりゃあかんよね。
不恰好でもなんでも、お客さんのニーズに毎日取り組んできた君は、もう成り行きを味方にしてると思うのよ。
どんな才能よりどんな情熱より、「もうとっくに足を突っ込んでた」以上の強みなんてないとおじさんは思うのよね。
そのうえでやりたいことととりあえずは一致してるなら、それはもう大変幸せなことなんじゃないかな。
トートさん「フォローになってんのか、それ」
知らん。現実に酷評されてる仕事もあるし、この先大成できるかなんてわからんもの。
でも、仕事が来るうちは、まだ成り行きに愛されてるってことよ。
頑張ったらいいんじゃない。
トートさん「…………」
とりあえず、君に作ってもらったこのかばん、大事にするわ。
いやー。もうちょっとうんこを詰められれば助かるナアって、ずっと思ってたんだよねー。
重宝するわ。次回もよろしくね。
トートさん「やっぱ返せ。今すぐ返せ。そのかばんに詰め替える前に返せ」