本日はチラ裏。
残業頑張り続けた結果、今日はめでたく定時です。
ありがとう俺。ご苦労様中間管理職。俺も残業代つかねえかなあ。
ま、これで明日の出張の準備にも早い時間からかかれるね! やったー!
(……なんだろ。最近、やってもやっても仕事に追われてる気が。いや、きっと気のせいだ)
さて、終業後、自分へのご褒美的な意味合いで近場のカレー屋さんに行きました。ドライじゃないビールを、地産の牛肉でやっつけていけるお店です。うひひ。
ナンがまた美味いんだ。小皿二つに二種類のカレーを取り分けてくれるので、あっつあつのナンを右手で千切ってそれつけてむっしゃむしゃ食う訳です。加齢臭のするおっさんが。うん、営業妨害として訴訟も辞さないと言われても仕方ない情景。
かようにいいお店なんですが、ロケーションが国道に近すぎる上に駐車スペースがあまり広くないので、いつ行ってもお客さんが私を含めて二組か三組しかいないのですね。
ところが、今日お店のドアを開けると、ほぼ満席。
何事だろう、一人客なんて先方にご迷惑だから帰ろうかな、なんて後ろ向きな覚悟を固めていると、おかみさんが席にご案内しますと言ってくれる。
いいんですか。私ここにいていいんですか。
でもカウンターでいいですよ。どうせ一人だし。おっさんだし。
おかみさんに案内された後、出されたお水とスパイスの効いたスープを立て続けに飲み干しながら改めて店内を見回すと、店内を占めているお客さんがたの大半は飲み食いしておられません。
ぽつぽつ年配の方が混じっているけど、大半は若い人ばかり。店内のプロジェクターから壁に映し出されている映像を見ている。なにあれと思いながら料理が来るまでそれを見学していると、どうも東日本にボランティアに行ってる人たちの報告会だか講演だからしい。
なんか一生懸命感動的なお話をされてる方がいらして、うさんくさいなあ(ごめんなさい)と思いながらビールを啜っていると、何人か持ち回りで発表する形式らしく、その人の発表が終わって、今度はなんかしゃんとした感じの方が前に立ちました。
テーマは、震災直後の時点でどう物資を現地に届けるのか。
ある程度の巧拙はもちろんあれど、視点をエンドユーザに据えた状態であれこれと物事を組み立てているところが、えらく頼もしく見えたのですね。
物流業界の末席にいる身としては、「おお、地元にこんな立派な若者がおるのか。こりゃー日本の将来は安泰だー」とか思っちゃった訳です。
酔っ払いが。
ここお前の地元じゃねえだろ。お前出向してここに来てるんだよ。
だから明日も出張に行かされるんだろ。なあ。
で、一通り飲み食いした後、ビール何杯おかわりしたかも覚えてないようなおっさんが、会計に立って、おかみさんに諭吉押し付ける訳です。
「はーい、一万円お預かりしまーす。ではお釣りはーえーとーちょうど幾ら幾らになりますー」
「彼らに(キリッ」
「……はい?」
「彼らに(キリッ」
いやいやいや、結構な額になりますよお客さん。
大丈夫大丈夫。もしお釣りいただいてもそのまま彼らに渡すだけだから。頃合を見ておかみさんから渡してください。お手数ですけど。
お手数ですけどじゃねえだろ。迷惑だろ。駄目だこの酔っ払いは。
いいことしたなあ的な達成感でいい具合に出来上がりながらお店を出ようとすると、「お客さん、じゃあちょっと待ってください。せめてお土産くらい持ってってください」とおかみさんが仰せになる。
夜風に吹かれながら冷静に自分の行為を振り返る時間を頂戴した訳です。
激しく後悔。
そして、おかみさんがお店の外に出てくる。
「……これ。ドーナツです。お口に合うかわかりませんけど、どうぞ」
「恐縮です……いや、なんだかお気を遣わせてしまって申し訳ないです。なんか立派な若人を見ると、こう、なんか柄にもなくカンドーしてしまって……」
「いえいえ。是非またいらしてください」
そんなやりとりをした後、お別れした訳です。
そして部屋に帰ってきた訳です。
そして気づく訳です。
あんだけがっつり肉食ってナン食ってカレー食ってヨーグルト食ってビール飲んでって後の腹に、ドーナツは入んねえよ。
冷蔵庫に入れると湿気そうだし、机の上に置いとくとアリきそうだし、どーしたらいーんだ。これ。
……夜食にこれ食いながらコーヒー飲んでドラクエするかい?(北海道風アクセント)
出張のしたくは、もう諦めるか。そうだな。身一つで行って、ぱんつだけ替えればいいんだ。うん。あとはなりゆきなりゆき。
よーし遊ぼうー。
※くれぐれも、アルコール入った状態で業務に関する判断を行ってはいけません。