金策オンライン楽しいです。いや、揶揄とかじゃなくて。
私はしがない底辺ランプ職人です。レベルは35。ランクはAA。
施してきた錬金の殆どは初級錬金です。ぶっちゃけコスパいいんだもの。
従って、日々のレベル上げはマスターから頂戴する職人依頼の経験値が大きな割合を占めています。
金策のためにランプをしたことはありません。
ランプはパルプンテで儲かるだろ的なことを広場で書かれていたりしますが、パルプンテで儲けるためには手袋だかにえんえん中級なり上級錬金を施し続ける必要がある訳で、私に言わせれば、そんなもんは金策とは呼べません。
いつかは当たると信じて一枚20円のコインを3枚ベット、レバーを叩いているようなものです。機械割すら知らんままに。
※ 一攫千金を求めて人が集まるランプ錬金ギルドらしいです
私にとって、ランプは金策ではなく、むしろ金策したあとに貢ぐ対象です。
自分の使う装備なら、自分の好きなようにカスタマイズしたい。
身に纏うなら、他人のギャンブルの成果ではなく、自分のギャンブルの成果がいい。
構える杖を☆2にするか。☆1にするか。熟考を重ねて牌を切るように、バザーに並ぶ杖をねっとり熱の籠もった視線で眺め、谷底にダイブする誘惑に今日も打ち勝ち、そっ閉じする訳です。(その時間を稼ぐのに使えよ)
ギルドの初級錬金依頼は受けます。
生活がありますから。何より、落ちている金を拾うようなものですから。
ギルドの中級錬金依頼はお断りです。
儲からないから? それもあります。
しかし、それは半分しか言い当てていません。
燃えないのです。燃えてこないのです。どのみち納品されて電子の海に還る錬金に思い入れなど湧きようがない。
他人のアガリのために博打を打つ? ……いやいや。
収益なんてむしろ赤字でいいのです。
奔騰する感情のままヒャッハーし、イヤッホゥし、
勝者は天に愛された証を纏って冒険の次のステージに繰り出し、
敗者は次こそはと歯軋りしながら更なる金策に励んで、リベンジに臨むチップを捻出しようと企む。
ランプの地獄というのはそういう亡者がうようよしているべきだと私は思います。
※ 今日も長い夜が来るなァ的な郵便屋さん前での一枚
純粋な目で郵便サービスを受けにくる普通の冒険者に交じって、ここラッカランには何やら性質の悪い熱病に浮かされたような目をした連中が、ただひたすら金を、金を、カネを引き出しに来る風景がよく見られるんじゃないかなと思います。
他キャラの仕送りを元手に博打を目論む生きた屍たちがいる街、ラッカラン。
素敵な響きです。この底なし沼に鼻先まで使って甘美な幸福に溺れていけるって、なんて退廃的なんでしょう。
私の心をつかんで止まない。
でも、どうせ博打を打つならLV40になってから。
最大限のリソースを用意して、全身全霊で臨まなければ。
その日が待ち遠しく、私は今日も金策オンラインに励むのです。