アルハの冒険日誌

ポケモンの３値というものをご存知の方、いらっしゃいますでしょうか？
そうですね、種族値、個体値、努力値です。

バトル向きの強力なポケモンを育成するにあたって、目当てのポケモンの｢個体値｣を見極める必要があります。そして、よりよい個体値のポケモンに、適切な配分で｢努力値｣を振り分けることで、真にバトルに特化したポケモンを育てることができるようになります。さらに、相手のポケモンと対峙した時、そのポケモンの｢種族値｣を把握できていれば、たとえばどちらが先に動くのか、相手の攻撃でどの程度のダメージを受けるのか、持ち物や努力値配分がどういったものなのか･･･そういったことが、ある程度分かるようになり、戦闘を有利に進めることができます。

ポケモンは全年齢向けのRPGですから、シナリオ自体は小学生でも少し頑張ればクリアできるようにデザインされています。

では、そのシナリオの中でチャンピオンになった小学生諸君が、ポケモンリーグ四天王を敗北せしめたそのPTで、インターネット対戦の世界･･･いわゆる、シングルレートに挑戦したらどうなるか･･･

ポケモンにはチャット機能がありませんから、その意思を伝えることは出来ないでしょうが、きっと対戦相手からはこんな風にコメントされることでしょう。


「１０まんこうねん　はやいんだよ！」


*光年は時間じゃない･･･距離だ！
こうして苦渋をなめた小学生諸君は、インターネットから情報をかき集め、３値を知り、厳選を知り、すばやさ調整に手を出し、めざパ厳選に明け暮れ、ガッサに泣き、ガルーラに泣き、嫁ポケを見つけ･･･　そうしてポケ廃への階段を一歩一歩上がってゆくのであります。


っとまあ、そんなわけで、国民的なモンスター育成RPG、｢ポケットモンスター｣の、主にインターネット対戦の世界においては、上記のような非常に高度かつマニアックな世界が広がっているのです。

では、ゲーム内にこうしたコアな対戦環境に適応するためのマニュアルが存在していて、たとえば３値についての知識も、遊んでいれば自然と身につけることができるのかというと、答えは「ノー」です。３値の「さ」の字もでてきません。せいぜい特定のテキストでもって「ほのめかす」程度なのです。

要するに、ゲームを購入した人全てが、インターネットのレート対戦に挑戦することを、そもそも想定していないんですね。そりゃそうでしょうよ、ポケモンを楽しんでいる、ありとあらゆる老若男女が、ガブリアスの素早さ種族値を空で言えたらちょっと気持ち悪いですもの。(ちなみに102です

･･･そんでもって何が言いたいのかというと、ポケモンのシングルレートと、ドラクエのダークキングって似てるよねって話なのです。勝利するためには、公式が開示している以上の、ポケモンで言う｢３値｣の、さらにその先ぐらいの知識が必要になってきますが、その知識は主にインターネットで得る他ありません。

まず知識を得ることが第一条件。そこからはひたすらに試行錯誤の連続です(ポケモンだって３値が分かればすぐに強くなれるわけじゃありません)こうした情報収取→試行錯誤の繰り返しが、ゲームのなかで｢強くなる｣ってことなんじゃないかな～と思うのです。

そしてその「強くなった」先には、ちょっとした｢気持ち悪さ｣が付き物なのですっ!　それだけゲームを好きになる覚悟はありますか？　もしあるならば改めて、ともに進みましょう、｢廃｣の道を！


ではまた～ﾉｼ