私、ハガネヒメを創り出すときに。
中の人は考えました。
前回までで書いたように、予期せぬ行動がないよう、ひとりで行動したい。
それにもっとも必要な能力とは?
そんな問いに、正解があるかどうかは分かりません。
しかし、中の人は、その問いに対して、心の中に確固たる解答を持っていました。
「死ににくさ」。
これが、中の人が私を創り出すうえで、最も重視したファクターです。
この時点で、既に決定していました。
私が極めるべき職業は、固い防具がつけられて、回復魔法や守備力増強魔法が使える
パラディンである、と。
そして同時に、この時点で、防御力と回避力を高める「盾」のスキルを
育てることも、決まっていました。
その次に中の人が考えたのが「格闘を育てよう」でした。
武器代がかさまず(ゴールドが貯まりやすい)、転職したての時も有利
(転職しやすい)。ばくれつけんの有用さも際立っている。
パラディンの回復力、盾スキルの防御力、格闘の手軽さ。
「鋼の護りと鋼の拳」。
これを育成計画の柱として、私は生まれました。
ハガネヒメ、という名前も、それにちなんで付けられたものです。
つづく。