第三章 さあ、スタジオを作ろう!
■資料集めは大事!
タイトルからして何やら嫌な予感・・・!
そうです、もうちっとだけ座学は続くんじゃ・・・
テーマが決まりました。
次にすることは、資料集めです。
この行程によってハウジングのクオリティが
格段に向上します。
特に、人気のテーマでスタジオを製作する際は、
他スタジオとの差別化にも繋がります。
試しに私も資料を参考にしながら
「ゴシック調スタジオ」を作成してみましたよ!
作り方は第五章辺りで言及するとして、
ゴシック?なにそれ?な私でも
ゴシック調スタジオが作れました!
資料は単純に、Googleを使って「ゴシック 背景」
で画像検索しても良いですし、
「Pinterest(ピンタレスト)」というアプリを
活用しても良いです。
家具から入ると、自分の知らない家具に
なかなか辿り着けないものですが、
画像イメージから入ると、それに合致する
家具をカタログから探せるので、
今まで自分が使った事の無いような家具に
出会えます。
■家キットを考える
テーマが決まり、何となく作りたいイメージも
固まってきたところで家キットの選定に
入ります。
もちろん使いたいキットが既に決まっていれば
そちらを優先して頂いて構いません。
家キットの選定基準は
1.広さ
2.内装デザイン
3.壁の凹凸、間取り
が作りたいイメージと合致しているか
で決めると良いと思います。
例えば可愛い系のスタジオを作りたいのであれば
メルヘンの家がオススメ・・・という具合ですね
1,2は分かるとして、なぜ3が大事なのか
簡単に説明しますね。
そのために、大人気家具「壁掛けアクアウォール」
を使ったスタジオを作成してみました。
壁掛けアクアウォールの裏から「ツタのからまる柱」や、「水の領界の鉢植え」を置いています。
ここで「あれ!?」と思えた方は、ハウジングを
知っている人ですね。
なぜなら壁掛けシリーズというのはだいたい
壁にぴったりとくっついている為、裏から柱を
入れるスペースなど無いからです。
実は、このセットはこんな所に作っています。
↑こちらはセットの裏側になります。
これは極端な例ですが、ピラミッドの壁の
凹凸を使っても同じような事が出来ます。
キットの形状によって作れるセット、
作れないセットがでてくる事を
覚えておいて下さい。
■1セットあたりの設置数を決めておく
スタジオ1セットあたりの設置数、
どれ位かご存じでしょうか?
まあ、人によるのですが・・・
だいたい平均して25~30程度では
ないでしょうか。
ちなみに上にある壁掛けアクアウォールを
使ったセットは設置数13
その上のゴシック調のセットは37
私が今まで作った最高設置数のスタジオは
こちらの雑居ビルから望む都会の夜景セットで
200となります。
設置数の上限は200ですので、
1セットあたりの設置数が25~30なら
7セットくらい作れる計算となります。
そうすると室内レイアウトが見えてきます。
もちろん設置数は平均値ですので、
5~50程度の振り幅があっても問題ありません。
多くの人が訪れた場合を想定すると、
セットは密に設置するより、バラけさせた方が
撮影時のストレスも軽減されます。
■部屋の明るさについて
雰囲気を味わうハウジングとは異なり、
撮影を目的としているスタジオでは、
部屋の明るさも重要な要素となります。
こちらも事前に決めておかなければ後から
痛い目をみます。
簡単に各明るさのメリット・デメリットを
記載しておきますので参考になさって下さい。
・あかるくする
→オールマイティに使えるオススメな明るさ。
但し、ステンドグラスや照明など一部の
家具では消灯状態より見劣りします。
・暗くする
→ステンドグラス、照明家具、水槽などが
綺麗に映える明るさ。但しフィルターを
選んでしまう点や照明を強くしないと
サムネが目立ちにくいというデメリットが
あります。人物も暗くなります。
・けす
→暗くした状態より更に色が抑えられ
青一色となります。
キャラが暗くなってしまうのが難点ですが
上手く活用すれば綺麗な写真が撮影出来ます。
■いよいよスタジオを作ろう!
さあ、次回からいよいよ本格的なスタジオ造りに
入っていきます。
この講座では便宜上、
1.セットの背景
2.周囲に置く家具
3.映え
の3ステップで説明していきますが、
実際は、遠景から順に中景、前景と組んで
いかなければ上手く家具がハマりません。
という事で
第三章 まずは背景をつくろう!
です。
本日の講義はここまで!
お疲れ様でした。
【参考文献】
ビンタレスト紹介・・・ざぶさん
☆質問・感想・ご意見大歓迎です!