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野生の森ガール

あや

[あや]

キャラID
: BD162-617
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: バトルマスター
レベル
: 109

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あやの冒険日誌

2021-10-03 18:28:36.0 2021-10-03 19:47:21.0テーマ:その他

prologue #2(オリジナルストーリー)

コーヒーを飲んでうとうとしていると、カズが毛布をかけてくれた。
カズ「おやすみ。今晩はここで過ごしなよ。」

「はい・・・。」

すけ「アヤミちゃんおやすみ!」
すけくんもカズもそろそろ寝るみたいだ。

明日は・・・そうだ、会社は休みか。
安心しながら眠りについた。

-翌日-
カズ「すけ、落ち着いて!!」

すけ「うわあああああ!!!」

2人の大声で起きた私は、目の前の光景に目を見開いた。
すけくんが、酷い顔で泣き喚いて、割れた実験道具の破片をカズに刺そうとしていたのだ。

「どうしたの・・・?」
そう言うと、カズは焦った顔で

カズ「すけが情緒不安定になってる!!」
と言った。
すけくんは地団駄を踏んで暴れまわる。 

すけ「あいつら・・・!夢でも出てくるなんて許せない!!!僕のことを馬鹿にしやがって!!!!」

カズ「大丈夫だよ!!!それ夢だから!!」
私がすけくんに近づくと、すけくんは私に泣きついてきた。

すけ「アヤミちゃぁぁあん!」

「わっ」
すけくんは鼻水を垂らしている。

「ちょっと、やめて」
冷静に言うと、すけくんは頭が冷えたらしく、落ち着いてきた。

すけ「あ・・・ごめん」

「なんで暴れてたの?」

すけ「僕ね・・・幽霊なんだ。それで、生きてるときに自分の集落の皆を殺されて・・集落の皆を殺したやつらの生まれ変わりをさがしてるんだ。
・・で今日、そいつらが夢に出てきてね、僕のことを笑ったんだ!!!だからむかついて、許せなくて・・・」
だから昨日、"そいつら"を殺す劇薬を。

「夢でしょ?」

すけ「・・・・・・うん」

「そんなの気にしない方がいいよ。気にしてたらおかしくなる」

すけ「わかった。・・僕もまだまだだね」
そう言ってすけくんはえへへと笑った。

カズ(一瞬ですけを大人しく・・・!)

カズ「ねえ、アヤミちゃん。君にはすけ係を頼みたい」

「えっ」

カズ「さっき一瞬ですけを大人しくしたでしょ。僕はすけをなだめるくらいしかできないから、お願いするよ」

「・・・・はい」

すけ「やったあ」

「・・・・・。」
その時、私のお腹がぐううと鳴った。

カズ「あ・・・お腹すいてるよね。パンくらいしかないけど、食べる?」

「はい・・・・。ありがとうございます」
カズは台所に行って、朝ご飯を作り始めた。

「すけくんは、ご飯食べないの?」

すけ「うん、僕幽霊だから・・。まあ、食べれるっちゃ食べれるけど、わざわざ食べる必要はないよ。」

「でも、液体に触ったとき火傷してたでしょ?」

すけ「まあね。僕はちょっと特殊なんだ。あいつらが生きる時間に行くために時空を移動できる。そして、人間界に溶け込むため体は生身なんだ。」

「幽霊だからって理由は・・?」

すけ「んー、特に意味ない」

「ふーん・・。」

じゃあ普通に手を突っ込むのと同じじゃないか・・。そう思っていると、カズが朝食を持ってきた。

カズ「はーい、できたよ!」

テーブルには目玉焼きとベーコンがのせられたトーストと、コーヒーが置かれた。 とても美味しそうだ。
「ありがとう・・・」

パンを噛むと、さく、と音がした。
卵がとろけて口の中に広がる。ベーコンもカリカリで美味しい。

「美味しい・・・」

カズ「ほんと?それなら良かった。嬉しいな」
パンを食べる私をすけくんがじっと見ている。

「・・・何?」

すけ「それ、食べたい」

「・・・食べるの?」

食べていた食パンをすけくんにあげると、すけくんは一口食べて、目を見開いて言った。
すけ「・・・うまい!!」

カズ「ふふ。」

すけ「カズの作る料理、正直美味しくないのかなと思ってたから・・・びっくりした」 

カズ「なんだと。」

すけ「ごめんごめん。」
すけくんは少年らしい笑顔で言うと、私にパンを返した。

「・・もういいの?」

すけ「うん。本当は食べなくてもいい体だし・・・それに君のご飯がなくなるでしょ」

「・・うん」

再びパンを食べ始めると、カズが言った。
カズ「あ、伝えてなかったけど・・アヤミちゃん。君の死相が消えてる」

「へえ・・」

カズ「おそらく昨日、僕がアジトに呼んだからだと思う。そのままだったら、君は自殺をしていた」

すけ「・・・」
すけくんの表情が曇る。

カズ「あ・・すけくん。気にしなくて、いいよ」

すけ「いや、気にしてないよ。思い出してしまっただけだから」

カズ「そうか・・・」

カズはそう言ってすけくんの頭を撫でた。
どうしたのだろう?
カズは話を続けた。

カズ「それで、君がもしここを気に入ってくれたんだったら、ここで暮らさない?僕達が助けた人からお金は貰ってるんだ。そのお金で暮らせるよ。今も活動してるし」

私はここで大きな決断を迫られた。
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