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野生の森ガール

あや

[あや]

キャラID
: BD162-617
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: バトルマスター
レベル
: 109

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あやの冒険日誌

2021-10-09 21:34:30.0 2021-10-12 19:20:50.0テーマ:その他

prologue #6(オリジナルストーリー)

3台の救急車のサイレンの音が街に響く。

「すけく・・・・かず・・・うう」

アヤミの傷からは血が止まらず、ひどい貧血状態になっていた。

隊員「無理しないで下さいね!いま手当てをしていますから・・・」

私は静かに目を閉じる。
なぜこんな事になったのだろう。
これじゃあ、殺戮する可能性のある人物を捕まえられない!!!

爆破した犯人はきっと、その人物だ。

私達の動きを知っていたのか・・?


_____そうだ。あの時。

私がロボットを病院に置きに行った時。

精神病棟から誰かがこちらを見ていた・・・
たしか髪の長い女性で、睨みつけるように。

もしかして、その女性が?

   《殺戮は、病院の患者が起こす。》

ああ、カズも言っていた。


・・じゃあ、わたしのせい?

私は、また・・

    《上手く行かないのか。》

またか。またなんだな、きっと。

私はいつも上手く行かない。


いつもいつも。

また、失敗してしまったんだ。


-2台目の救急車-
カズ「お願いだから離してくれ!!!!」

カズが救急車内で暴れて、救急隊員に必死に抵抗している。  

隊員「あなたは重傷を負っています!!今治療しないと命の危険があるんです!」

「それでもいいから!!このままじゃ街の皆が死ぬんだああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」

カズは必死に救急隊員に訴えながら泣き叫ぶ。が、救急隊員は聞き耳を持たない。

隊員「ああっ!傷が開きますよ!!落ち着いて下さい!」


カズ「・・・・わかった」

カズは静かに言うと、窓のカーテンを開け、拳で思いっきり殴った。

  【ガッシャアアアアアァァァン!!!】

大きな音がすると同時に、窓ガラスの破片が飛び散る。

隊員「うわああああああっ!!」

カズ「ごめんね。僕は街の人を守らなければならないから。」

そう言ってカズは窓から飛び降りた。
それを見た救急隊員は、呆然と立ち尽くしていた。 
カズ「はぁ、はぁ・・・っ、ううっ!」

カズは街までひとしきり走ると、傷に激痛を感じて座り込んだ。

傷が開いたのだ。

地面にはぽたぽたと血がおちる。

カズ「ぐぅぅ・・・くそっ!」


それでもカズは立ち上がって走りつづける。

道に血の跡を残しながら。



・・・絶対に捕まえる。

「絶対に許さない。」


-街-
「着いた・・・・・・・ああ。」

街では ____被害者が出ていた。

うずくまる髪の長い女性の辺りには、全く人がいない。

むしろ女性を避けている。

カズ「・・・人が刺されてるのに何ぼーっとしてんだよっ!?!!ふざけんな!!!!」

驚く人々を睨みつけ、カズは急いで被害者のもとへ行った。

カズ「大丈夫ですか?」

被害者と見られる女性は動かない。

すると突然、女性は腕を振り上げた。



そこには包丁が。

カズ「えっ・・・」


避けようとした時には遅く、包丁はカズの胸の古傷あたりに深く刺さった。

カズ「ぐぅっ!!」  


カズは地面に倒れた。

回りに血が飛び散る。周囲の人々のざわめきが聞こえた。

カズ「・・・・・っ」

あまりの痛みに声を出せずにいると、女性の服に違和感を感じた。

これは病院に入院する患者が着る服だ。 

ああ。


これが、犯人か。


でも、もう僕は目の前にいる女性を捕まえられない。
だって、僕はもうすぐ死ぬから。

今度こそ死ぬ。



犯人は目の前にいるのに。


刃はおそらく心臓に貫通している。

そろそろ心臓は止まる。
   

カズは自分の流れていく血を見ながら



「アヤミ、すけ、頼むよ」

と言って目を閉じた。
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