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野生の森ガール

あや

[あや]

キャラID
: BD162-617
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: バトルマスター
レベル
: 109

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あやの冒険日誌

2021-10-23 20:12:09.0 テーマ:その他

prologue #11(オリジナルストーリー)

朝の5時。アジトの中で、アヤミの泣き声が聞こえる。

「うう・・・ああっ、私のせいで・・・っ」

アヤミは一晩中泣き続けていた。

カズ「・・・」

すけ「アヤミちゃん、そんなこといわないで・・。アヤミちゃんのせいじゃないよ」

「そんな・・わけない」

アヤミは長い髪の毛をぐしゃぐしゃと掻いた。
目の下には酷いクマが出来ている。

カズ「アヤミ・・とりあえず深呼吸をして」

カズはアヤミの背中をさすりながら、深呼吸をさせる。

すけ(まるでアヤミちゃんじゃないみたい・・・。相当なショックを受けたんだろうなあ。僕達が起きたのはさっきだけど・・アヤミちゃんは僕達が寝てからずっと起きてたのか)

テーブルには涙を拭いたティッシュが散乱している。すけは悲しそうな目でアヤミを見つめた。

「・・・っ、はぁ・・・・。」

アヤミの息が整った時、外から女子高校生が話す声と、笑い声が聞こえた。

高校生「あはははは!!まじ、それウケるwwうふふっ、あははは!!」

高校生「笑いすぎだって!もう・・。うふふ」
2人は楽しく会話をしている。

その時、アヤミが大きな反応を示した。

「・・・っ!!!」

アヤミは胸と喉を押さえる。

顔には汗がでている。

カズ「どうしたんだ!?」

アヤミは激しく息をした。

呼吸困難になっているようだ。

カズ「アヤミ!深呼吸!深呼吸!!」

カズが深呼吸を促すがなかなか呼吸困難は収まらない。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ」

床にぽたりと涙が落ちる。
苦しくて泣いてしまったようだ。

カズ「すけ!酸素とかないの!?」

すけ「酸素・・・今から作るね!!!」

カズ「早く!!」

すけが急いで実験道具を準備する。

すけ「うすい過酸化水素水と二酸化マンガンを投入!!!」

大きなビーカーに2つを入れるとブクブクと泡が出てきた。

すけ「このビーカーの上で深呼吸して!」

すけはアヤミの口元にビーカーをやった。

カズ「ほら、アヤミ。吸って~・・・吐いて」

アヤミは息を落ち着かせると、床に倒れ込んだ。

カズ「大丈夫か・・・?笑い声で、思い出しちゃったんだな」

アヤミの目は開いている。

「・・・・・」

カズ「少し休もう、アヤミ?ベッドへ行こう」

カズは立つように促す。アヤミの手をすけと2人で取り、支えた。

少しずつ歩き、ベッドへ辿り着くと、アヤミはベッドに倒れ込んだが、目を閉じない。


カズ「寝れないのか」

アヤミはこくりと頷く。

すけ「睡眠薬、あるよ」

カズ「持ってきてくれ」

すけが持ってきた睡眠薬をアヤミに飲ませ、様子を見ていると、アヤミは涙を流しながら目を閉じた。

自分の母親の笑い声を思い出しながら。
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