青葉のみぎり、
風がとても心地よい季節となりました。
先月は日本だけでなく世界的にも衝撃な事が
多数起こり皆様にも記憶がまだ新しい事と思います。
まず、熊本で起きた地震による被害。
今回こちらについては執筆を控えます。
次に新名神高速道路工事の神戸市北区内での橋桁が落下、
犠牲者も出た悲しい事故。
こちらは前者の天災とは違い、明らかに人災によって
発生したあってはならない事故です。
今回はこちらに少し焦点を充ててみます。
今回の工事だけにとどまらず、
私も少なからずこうした業界でのお仕事に
携わっているためとても身近に感じました。
未だ事故の究明中ではありますが、
工事関係者からの証言ではこう言ってます。
「橋桁の西側を支えていた土台が、
事故前に約18cmずれていた」
18cmもずれていたなんて普通に考えると
ありえない数字だと感じました。
近年こうした大きな工事での入札額は
驚くような低入額で落札される傾向も強いです。
そうなって来ると当然工事予算にも、
シビアに切り詰めなければ赤字になるのは
誰しもが理解を得られる事かと思います。
しかし、近年は事故を起こさない為にも
安全最優先でどの施工業者も取り組みそして
行われているはずなんです。
が、予算だけでなく工期までに着工しなければなど
見えるようで見えない圧力に押される事も多く、
どこかで工事が手抜かれたりまたは作業人員にも
その報酬とされる賃金を叩かれるなどの
悪循環によりすべてのバランスが崩れていると
私事ではありますが強く感じています。
こうした事も事故に繋がる原因であるでしょうね。
これだけではないですが・・・
しかしながら天災で起きた事については、
どうしようもない事だってありますが、
人災については人が起こす事なので
未然に安全への意識や施工体制に
不備がないかをやはりしっかりと
行っていただかないと
我々一般市民からすれば不安だけが残ります。
こうした人災による事故を見るたび私はとても
胸が痛い想いでなりません。
予算あっての施工という事は理解します。
が、予算や工期ばかりを優先して何かを
忘れているようではココロニ ヒビクことすら
失われようとしています。
二度とこうした事故がない事を、
ココロニ 願いながら、
亡くなった犠牲者の方に
ご冥福をお祈りいたします。
また負傷された方や、目に見えない
近隣の皆様にもどうか一日も早く
笑顔が戻りますように!!
草々 ニカヨニ拝