冷えたビールが美味しくなる季節になって来ました。
そんな日々蒸し暑くなってきた日には美味いお酒と、
夜風を潤すステキな音楽を私は聴きたくなります。
その音楽を聴くうえで欠かせないスピーカー。
そのスピーカーの元祖といえるイメージで蓄音機を
想像された方いるかも知れません。
今月はこの蓄音機について書いてみます。
1877(明治10)年7月31日、エジソンが蓄音機の特許を取得。
これが後に登場するレコードの前身機。
この日を蓄音機の日と制定。
彼が最初に発明した蓄音機は「TIN FOIL(ティン・フォイル)」といわれ、
スズ泊を巻き付けた円筒状のものに録音・再生する仕組みでした。
その次に登場したのが、モーターで作動するろう管式のレコード。
しかしこれ以上はマニアックなハナシになるのでここまでに留めます。
話を変えて、私が蓄音機からインスパイアされたのが、
『His Master's Voice』のシンボルになった犬のニッパーです。
もう少しわかりやすく噛み砕けば、ビクターのトレードマーク犬です。
意外と彼の名を知らない人が多いようですが、
彼の名はニッパーと言います。
1884年イギリスブリストルに生まれ、いつもお客の足を噛もうとする事から
”Nipper”(nip=噛む、はさむ)と皮肉にも名付けられたそうです。
その彼はとてもやんちゃで彼自身からは喧嘩を売ったりなどの挑発は
なかったが、売られた喧嘩には立ち向かい
そしていつも勝っていたと言われています。
そして最初の飼い主で風景画家のマークが1887年に病死。
ニッパーを弟のフランシスが引き取ったある日、
亡き飼い主マークの声が聴こえる蓄音機を不思議そうに覗き込む
ニッパーの姿を弟フランシスが描きました。
その絵が完成し、タイトルが
『His Master's Voice』(彼のご主人の声)と名付けたのです。
そう、その時に聴こえた元飼い主マークの声を聴いたニッパーが
あたかも彼がそこに居るかのように佇んでいたその姿が
今なおビクターの象徴とするトレードマークとして生きています。
蓄音機から話は反れましたが、これからもココロニ ヒビク オンガクを
私は聴いてココロ潤っていきたいです。
皆さんにもステキなオンガクが出逢えますように・・・
草々 ニカヨニ拝