【ランガーオ村】
「ねぇ マイユ 今年もアロルドにチョコあげるんでしょう?」
「それ・・・」
「え? 何か問題でも?」
「ほら、毎年、みんなから恨まれそうだから、村のみんなに
義理チョコも配ってたじゃ無い?」
「う・・うん」
「お父様から言われたの。 「お前のせいとはいわぬが
最近、オーガの男は筋肉質では無く、贅肉質と世間で言われて
おる、チョコ配布は控えよ って・・」
「あ・・そ・・そうね 確かに・・」
***************
【フォステイル】
「う~む・・・毎年、大量のチョコが届くがどうしたものかな・・
食べないと申し訳ないと思うのだが・・・」
「は~い、フォステイルさん、口を大きく開けてくださ~い
あ~、今日は3カ所削りましょうねぇ・・・・
痛かったら手を上げてくださいねぇ キュイィィィンガリガリ」
「ひぃぃぃぃぃぃ」
***************
【ガタラ城】
「今年はお父さんにとびっきり美味しいチョコを送るわ!
GOD○VAのキューブトリュフ! でも高いからねぇ
よし! 盗んじゃえ!!怪盗ポイックリン参上よ!!」
「う~なんであたしが手下に義理チョコなんて・・・馬鹿らしい
よし、GOD○VAを襲撃して・・・・」
『次のニュースです。 本日未明、菓子メーカーGOD○VAの
倉庫に侵入した賊の2人が逮捕されました。 2人とも
黙秘を続けている模様です。』
***************
【ラーディス島】
「猫さん、お兄ちゃん はいこれ!」
「にゃにゃ! こ・・これは・・・」
「兄貴! バレンタインチョコでやんすよ!」
「おおおぉぉ これが・・これがそうなのかぁぁ 感激だぁ」
「な~に感動してやがんだよ そんなもんで。男がそんな
甘ったるい物欲しがるんじゃねぇ 男なら『都こんぶ』だろうが!」
「「なにそれ!!!」」
***************
【アズラン】
「はい お父様」
「フウラ これは?」
「カムシカチョコよ お父様」
「おおぉ そうか お前が私のために作ってくれたのか
どれ・・おおぉ こりゃ美味いな なんかほのかに懐かしい
香りがするが・・・」
「うふふふ カムシカちゃんの糞を混ぜてみたのよぉ」
「ぶふぉぉぉぉぉぉ!! お前はまだワシを許していなかったのかぁ」
***************
【メルサンディ村】
「うふふ あたしはぁ ザンクローネ様に差し上げるんだ」
「ふっふっふ わたしもだぞ 娘よ」
「あたしは・・どうしよっかな やっぱ、シャレードかなぁ」
「あああああ グレイチェル! チョコをフライパンで焼いちゃ駄目~」
「なぜだ? 溶ければ良いのだろう? ならば火で温めれば良いでは
ないか」
「チョコが焼けちゃうよぉ」
「いやあねぇ 乱暴なやり方は駄目、チョコはこうやって、
お湯で溶かすのよ」
「あああああ アンルシア様 駄目~ お湯の中にチョコ入れないでぇ~」
「なんで? 湯煎しろと書いてあったわよ? お湯で煮れば良いんでしょ?」
「湯煎って言うのは・・・あああ~~ 2人とも台所から出て行って~~」
「「なぜだ・・・・」」
台所から聞こえてくる叫び声を聞きながら居間ではザンクローネとシャレードが
頭を抱えていた。
「・・・・俺(わたし)・・・お腹壊さないかな・・・・」
***************
【グレン城 王室】
「チグリ・・・世間では、うふふ キャッキャと浮かれておるが・・・・
なにゆえ、儂にはその、バレンタインギフトという物が届かないのだ? 儂は
グレンの王、バクドだぞ? 山積みのギフトが届いておかしくないだろう?」
「王、ご心配なく。さきほど宿屋のザランから、バレンタインこんにゃくが
届きましたぞ」
「おおぉ 嬉しやバレンタインギフト このプルプル感 下仁田こんにゃくを
使っているのであろうなって、いるかぁぁぁこんなもの!! こんな物、
こうしてくれるわぁぁぁぁぁ」
バクド王はハート型のこんにゃくを床にたたきつけ足で踏み潰した。
「ほぉ・・・あたしが愛情込めて作ったバレンタインこんにゃくをのぉ・・・」
「ぎくり・・・・」
王が振り向くと黒いオーラを纏ったザランが・・・・
「あたしの好意を踏みにじるとは良い覚悟だバグド! 昔の特訓、その身を
もって思い出すが良いぞ!!!!!」
「いや・・まて・・・ザラン・・・これはその・・・」
「問答無用! ギガスラーーーーーシュ 超ハヤブサ切り~~~~」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
*******************************
皆さんは、楽しいバレンタインデーを過ごしてね(⌒^⌒)bうふっ