▼前回の課題▼
<問題 1次方程式 4x-3=25 を解きなさい。>
4x-3の-3が邪魔なので+3をして消しましょう。
4x-3=25 → 4x-3+3=25+3 → 4x=28
続いて、4xの4が邪魔ですから4で割ってしまいましょう。
4x=28 → 4x÷4=28÷4 → x=7 と分かります。
では、次の方程式も解いてみましょう。
ax+b=c(a≠0[a=0ではないということ])
(↑a=0ならば0x+b=cとなり、xがどんな数であっても
0x=0となるので、b=cとなって方程式ではなくなります。)
ax+bのbが邪魔です。-bをしてしまいましょう。
ax+b=c → ax+b-b=c-b → ax=c-b
続いて、axのaが邪魔ですからaで割りましょう。
ax=c-b → ax÷a=(c-b)÷a → x=(c-b)/a
(※(c-b)/aとはa分の(c-b)ということです。/の右側が分母、
左側が分子です。これはネット表記での分数の書き方です。)
x=(c-b)/aというのは覚えておくと便利かもしれません。
早速、4x-3=25も確かめてみます。
a=4 , b=-3 , c=25 ですから、
x={25-(-3)}/4=28/4=7 と求まります。
次は、分配法則を利用した1次方程式について教えます。
分配法則とはこういう法則のことです。
a(b+c)=ab+ac
↓を見てください。aはAB、bはBC、cはCFの長さを表します。
A-----D---E
| | |
a | ab | ac |
| | |
B-----C---F
b c
四角形ABFEの面積=四角形ABCDの面積+四角形CDEFの面積ですよね。
なので、a(b+c)=ab+acが成り立ちます。
続いて、こちらも見てください。
b
A-----D------E
| | |
a | ac | a(b-c) |
| | |
B-----C------F
c b-c
bはAE、cはBC、b-cはCFの長さを表します。
四角形CDEFの面積=四角形ABFEの面積-四角形ABCDの面積ですよね。
なので、a(b-c)=ab-acが成り立ちます。
では早速分配法則を利用した方程式を解いていきましょうか。
(1) -2(x+3)=12
(2) 4(x+1)=3(x-4)
まず、(1)から解いていきましょう。
-2が邪魔なので-2で割るという方法でもできますが、今回は
分配法則を利用して解いてみますね。a(b+c)=ab+acですから、
-2(x+3)=12 → -2x+(-6)=12 → -2x-6=12
と分かります。-6が邪魔なので+6をします。
-2x-6=12 → -2x-6+6=12+6 → -2x=18
-2xの-2が邪魔なので-2で割りましょう。(a÷a=1[a≠0]のため)
-2x=18 → -2x÷(-2)=18÷(-2) → x=-9 となります。
(2)も4で割って解いてもいいのですが、これも分配法則を利用して
解いてみます。a(b+c)=ab+ac , a(b-c)=ab-acですから、
4(x+1)=3(x-4) → 4x+4=3x-12 と分かります。
まず、4x+4の+4が邪魔なので-4をします。
4x+4=3x-12 → 4x+4-4=3x-12-4 → 4x=3x-16
そして、3x-16の3xが邪魔ですから-3xをします。
4x=3x-16 → 4x-3x=3x-16-3x → 4x-3x=-16 → x=-16
ax+bxは(a+b)x , ax-bxは(a-b)xとなるのは、分配法則と
同じ理由です。数字のところを計算するだけなんですよ。
パート1,5をもちまして1次方程式の説明を終わります。
次回パート2では連立1次方程式(中2)を教えます。
1次方程式に関して何か感想があれば是非きかせてください。では。