▼ 第2回 計算内容 ▼
比例式の応用(連比・逆比など)
難易度 中1
▼ 必要な知識 ▼
① 分配法則(小4)
② 比例(小6)
③ 逆数(小6)
④ 比例式の定義(小6) ←比例式のどこかが0になってはいけない。
前回,数学では分からない値を○や□と書くのはださいので,
○や□ではなく,アルファベットで書くと教えました。
aやb , xやyなどが数学でよく使われるアルファベットです。
おそらく,現在小6の人達も比の学習でxやyなどの
アルファベットを使っているのではないでしょうか?
僕が小6の頃も比の学習でxとyを使っていました。
今回は,分からない値をxとyで書いていくことにします。
それでは早速,基礎問題をやってみてください。
解答は次の日誌に書いてあります。
(基礎問題)次の比を簡単にしなさい。目安2分
(1) 28 : 16
(2) 0 , 36 : 0 , 6
(3) 5/6 : 2/5
もちろん今回も応用問題があります。
基礎だけでなく,応用もできるように頑張りましょう。
今回は比の応用(連比・逆比)について扱っていきます。
連比とは,3種類以上の数の比のことです。
例えば,「a : b = 4 : 3 , b : c = 4 : 5のとき
a : b : cを求めなさい。」というのが連比の問題です。
とても簡単です。a : b , b : c のことが書かれていますね。
ここで,共通しているアルファベットはbです。
これがカギです。a : b : cを表すには,
bの値を同じにしてしまえばいいのです。
そうすれば,a : b : cを表すことができますよね。
a : b = 4 : 3 , b : c = 4 : 5ですから,
bの値を同じにするには3と4の最小公倍数を求めます。
3と4の最小公倍数は12なので,bの値を12にします。
a : b = 4 : 3 = 16 : 12
b : c = 4 : 5 = 12 : 15
よって,a : b : c = 16 : 12 : 15となります。
続いて逆比について教えます。
逆比とは,逆数の比です。
「1 : 2 : 3 の逆比を求めなさい。」とは,
「1の逆数 : 2の逆数 : 3の逆数 を求めなさい。」という意味です。
1の逆数は1(=1/1)の分母と分子と入れ替えた値なので1/1
2の逆数は2(=2/1)の分母と分子と入れ替えた値なので1/2
3の逆数は3(=3/1)の分母と分子と入れ替えた値なので1/3
あとはこれらの比を求めるだけです。
1/1 : 1/2 : 1/3 = 6 : 3 : 2となります。
最後に比の裏技を教えます。2種類の数の比で,
外項の積と内項の積は等しくなります。
外項の積とは外側同士をかけたもの,
内項の積とは内側同士をかけたものです。
a : b = c : dならばa×d=b×cが成り立つということです。
a×x : b×x = a : bと表せますよね。
これの外側同士,内側同士をかけてみましょう。
外項の積: a×x×b
内項の積: b×x×a
かけ算ではかける値が同じであれば
順番が入れ替わっても値は等しくなるので,
外項の積と内項の積が等しくなると分かります。
それでは,応用問題に挑戦してみましょう。
解答は次の日誌に書いてあります。
(応用問題)次の問いに答えなさい。目安5分
(1) a : b = 4 : 7 , b : c = 2 : 3 ,
c : d = 10 : 9のとき,a : b : c : dを求めよ。
(2) 同じ面積である四角形a , 四角形b , 四角形cがある。
四角形a , 四角形b , 四角形cの縦の長さの比は
6 : 5 : 8である。四角形a , 四角形b , 四角形cの
横の長さの比を求めよ。(a : b : cの順で答えること。)
(3) 赤玉と白玉の個数の比が3 : 5で入っている袋の中に
赤玉を12個入れたところ,赤玉と白玉の個数の比が
11 : 15となった。白玉の個数を求めよ。
お疲れ様でした。何か分からないことがあれば
ぜひコメントください。