※ ▼ ▼ は概要を意味する。(パート11から登場)
【 】内には重要なことが書かれている。(パート11から登場)
今回から本格的に2次関数について扱っていくが,a≠0とする。
「≠」は「ノットイコール」と読み,
両辺の値が等しくないことを意味する。
例) 「a≠0」とは,「a=0ではない」という意味。
▼ 平方完成について ▼
【 xについての2次式f(x)において,x^2の係数をaとするとき,
f(x)をa(x-p)^2+qの形に変形させることを
平方完成させるという。 】
※定数とは数値のこと。
pやqの値が負になることもある。
2次式を平方完成させる手順:
① x^2の係数で定数(数字)以外をくくる。
② カッコ内のxの係数を半分にして2乗の形をつくる。
③ x^2の係数と,カッコ内のxの係数を半分にした数の2乗を
かけあわせたものが式に表れるので,等式を成立させるために
その値の符号を変えたものを加える。
④ 足し算(引き算)をして平方完成完了。
▼ ax^2+bx+cを平方完成させてみよう。 ▼
ax^2+bx+c
=a{x^2+(b/a)x}+c
=a[x+{ b/(2a)}]^2-{ b^2/(4a)}+c
=a[x+{ b/(2a)}]^2-{ b^2/(4a)}+{(4ac)/(4a)}
=a[x+{ b/(2a)}]^2-{( b^2-4ac)/(4a)}
例題13: -3x^2-x+2を平方完成させよ。
-3x^2-x+2
=-3{x^2+(1/3)x}+2
=-3{x+(1/6)}^2+(1/12)+2
=-3{x+(1/6)}^2+(25/12)
練習問題13: 次の2次式を平方完成させよ。
(1) x^2+6x+9
(2) x^2+6x+10
(3) 2x^2-3x+1
(4) 2x^2-3x
(5) -2x^2+5x-4
練習問題13: 解答
(1) x^2+6x+9=(x+3)^2
(2) x^2+6x+10=(x+3)^2+1
(3) 2x^2-3x+1=2{x-(3/4)}^2-(1/8)
(4) 2x^2-3x=2{x-(3/4)}^2-(9/8)
(5) -2x^2+5x-4=-2{(x-(5/4)}^2+(17/8)
パート11はこれにて終了です。お疲れ様でした。
「数学Ⅰ パート12」でも2次関数ついて教えます。(この続きから)
パート11に関して,何か質問などあれば気軽におききください。
補足: 僕の数学日誌の初投稿から1年が経過しました。
ここまでやってこれたのは,みなさんが
時々「いいね」やコメントをしてくれたおかげです。
僕は今後も数学日誌を投稿し続けますが,
ぜひ「いいね」やコメント(悪コメをのぞく)を
してください!日誌の投稿ペースがはやくなるかもです^^