y=f(x)のグラフをF , y=f(x-p)のグラフをG1とする。
f(x)にx=aを代入した値と
f(x-p)にx=a+pを代入した値は
ともにf(a)となり,等しくなるので
グラフG1はグラフFをx軸方向にpだけ
平行移動させたものであると分かる。
これを言い換えると以下のようになる。
【 y=f(x)のグラフをx軸方向にpだけ平行移動させた
グラフの方程式はy=f(x-p)である。 】 ・・・①
y=f(x)のグラフをF , y=f(x)+qのグラフをG2とする。
この2つのグラフのx座標が等しいとき,
グラフG2のy座標はグラフFのy座標よりqだけ大きいので,
グラフG2はグラフFをy軸方向にqだけ
平行移動させたものであると分かる。
これを言い換えると以下のようになる。
【 y=f(x)のグラフをy軸方向にqだけ平行移動させた
グラフの方程式はy=f(x)+qである。 】 ・・・②
y=f(x)のグラフをF, y=f(x-p)+qのグラフをG3とする。
②より,グラフG3はグラフG1を
y軸方向にqだけ平行移動させたものである。
また,①より,グラフG1は
グラフFをx軸方向にpだけ平行移動させたものである。
よって,グラフG3はグラフFをx軸方向にp ,
y軸方向にqだけ平行移動させたものであると分かる。
これを言い換えると以下のようになる。
【 y=f(x)のグラフをx軸方向にp , y軸方向にqだけ平行移動させた
グラフの方程式はy=f(x-p)+qである。 】
例題1: y=2x^3+4x^2-3x+2のグラフをx軸方向に -1 ,
y軸方向に3だけ平行移動させたグラフの方程式を求めよ。
y=2{x-(-1)}^3+4{x-(-1)}^2-3{x-(-1)}+2+3
=2(x+1)^3+4(x+1)^2-3(x+1)+5
※ 展開はしなくても良い。
練習問題は割愛とさせていただきます。(簡単なので・・・)
パート2では順列・組み合わせについて
最低限のことを教えます。
「数学Ⅱを学ぶための準備 パート1」に関して,
何か質問などあれば気軽におききください。