ザラターンの冒険日誌

今日もまた、おさむさん主催の、
【ラズバーン強】見学イベントに参加してきた。



ラズバーン強・・・冒険者たちの間では、
現状のアストルティアにおける【最強にして最凶】の相手だと、
にわかに噂されている。


ようやっと最近、（１・３追加の）新強ボスと渡り合えるようになってきたばかりのおれが、
かなうべくもない相手だということは解っていたが、
まあ、挨拶がてら、顔を拝んでいくのも良いだろう、と
気軽にこの戦いに参加することにしたのだった。


とりあえずは、先駆者達の残した情報を調べる。

見学会では、主催のおさむさんが、PＴごとのメンバーを決めるので、
顔見知りと一緒にいどめるとは限らない。

ならばせめて、おれが足手まといとなって他の人に迷惑を掛けないためにも、最低限の耐性防具は整えておくべきだろうと考えた。

お金はないが、対バズズ用の【みずのはごろも】の、頭部分だけを新調すれば、必要な耐性がほぼ揃うことに気づいたので、
今回は僧侶で参戦することにした。





と、言うわけで、ｖｓラズバーンである。




結果から言うと、惨敗である。
５０回は全滅しただろうかｗ


ここまで挑戦を続けたのは、ハッキリ言って、
その場のノリ以外のなにものでもない。


最初の５回で、おれは完全に解ってしまっていた。

コイツは、まさしく最強だ。

即席のPTで、有り合わせの装備で、即座に太刀打ちできる相手ではない。


限界まで己を鍛えて、耐性装備を揃えて、構成を突き詰めて、
戦闘中の反応速度と、状況判断を見極める目を養って・・・

そこまで鍛えぬいた４人の冒険者が、
互いの役割をハッキリと認識し、立ち回りを理解して、
的確に連携することができて初めて、良い勝負ができる相手だ。




現に、４０数名の強豪達が、それぞれ数十回挑んだ中で、
勝利を手にしたPTは、実に２組であった。




せめて、奴の手の内を見切って帰ってやろうと意気込むも、
勝てそうな戦いなど、只の一度もなかった。

使用した【まほうのこびん】は、４００個をゆうに越えたが、
【まほうのせいすい】は、実はほとんど減っていない。

お話にすらなってない。
つまりは、そういうことである。





心が折れたつもりはない（それ以前の問題なのでｗ）が、
次におれが奴と対峙するのは、
【良い勝負ができるかもしれない】と、確信を得たときになるだろう。

おそらくは、相当先の話になりそうだ。




まあ、今回の収穫としては、
現状の、奴以外のどんな魔物と対峙しても、
この戦いのことを思い出せば、
冷静に対処できそうな度胸を得られたことだろうかｗ











ラズバーンは強い。まだ勝てない。

おれは奴の高みを、現状での最終目標に定めることにした。





　　　　　　　　　　　　　　　　　　～～～FIN～～～