ザラターンの冒険日誌

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　　　陸亀旅団団長、ザラターン殿

先日は、帝王討伐の主催、お疲れさまでした。
同封物は、女王陛下よりの賜り物です
ささやかながら、お納めください。

感謝と敬意をこめて。　魔法戦士　ミラージュ

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大陸亀亭のポストに入っていた、一通の手紙。

これと一緒に、エルトナスイセンや、プクランサフランなどの、
各大陸にしかない、珍しい素材が入っていた。

幻影殿の気遣いが心に染みたが、
おれはその時、それ以上深くは、考えていなかった。






おれがチームに顔を出すと、
珍しく、ユルさんが、良い討伐があるのでやらないか、と、
持ちかけてくれた。
アストさんも、自分の分は終わってるのに、
同行を申し出てくれる。

ああ、これ、気を使わせてしまったのかな、と、内心反省するも、
おれは、嬉しくなって、お言葉に甘えることにした。


出発しようと、大陸亀亭を出たところで、
水やりに来てくれていた、モモさんとばったり会う。

昨日の、寝落ちの件を中心に、ちょっとだけしゃべる。
もしかしたら、気にしてるかもしれませんが、
おれを初めとして、みんな、はっきり言って、
この事件のことは微塵も気にしてないので、
お気になさらず、ですぜｗ

討伐終了後、調子に乗って、
カタキさんを加えて、チムクエの強蜘蛛討伐。
オーブはすぐ出たが、頑張って終わるまでやった。




解散後、水やりをしながらフラフラしていると、
家の前で棒立ちしていたほむさんと遭遇。
どうやら、最近のことについて、思うところがあったらしく、
こちらも、少しお喋りしてきた。

ほむさんは、噛み噛みながらも、
昔のこととか、こないだの見破りツアーのこととか、
色々と話してくれた。

おれはそれで、随分と元気をもらった。




ほむさんと別れた直後、
今度は、チーム、花の妖精を率いる、メイアさんから、
強ボスツアーのお誘いを頂く。

アホな話を連発しながらも、
すごい速度で猫、骨、ロボと討伐し、
それぞれで一発オーブをゲットした。

やはり、彼女らはただ者ではないなぁ、と、感嘆する。




そして解散後、オーブをバザーに持っていこうと、道具カバンをみると、
幻影殿から頂いた、素材の数々が目にはいる。



プクランサフランが１つ
エルトナスイセンが１つ
ウェナールシェルが２つ
ドワチャカオイルが２つ
そして、オグリドホーンが２つ・・・



体中に、電流がはしる。

おれは、馬鹿か。
なぜ気づかなかった。




友よ、ありがとう。





結果がどうあれ、おれはケジメをつけなくてはならない。
郵便局に走り、絵はがきを七通購入する。

それらすべてに筆を入れた直後、
背後から急に『いいね！』を受ける。



あわてて振り向くと、そこには、
蒼き語り部の、春舞さんが、くすくす笑いながら佇んでいた。


昨日の日誌をみて、様子を見に来てくれたのだろう。
春舞さんは、静かに、自分の過去を語ってくれた。
そして、過去の自分とおれが、重なって見えるのだ、と。


おれは、顔で笑いながらも、心では、無様に泣いていた。






おれは今日、幾人もの人達から、暖かいものをもらった。

おれの歩んだ道。おれの取ってきた選択。

正しいかどうかなんて解りはしないが、
決して、捨てたものなどでは無かったのだ。




みんな、本当に、ありがとう。

こいつで元気が出なきゃあ、嘘だろうがよｗ

お見苦しいものをお見せしましたが、

冒険者ザラターンは、今日を持って、完全復活です！



あ、でも、幻影殿。
あれって、もしかして、全員に送ったりしてます？ｗ
もしそうだと、かなり恥ずかしいことをしたような・・・；ｗ

まあ、アホなのはデフォなので、お許しください；；


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　～～～GO　NEXT～～～