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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2020-07-31 22:13:41.0 2020-07-31 22:15:07.0テーマ:8周年記念(8/31まで)

8年、忘れ得ぬ4000ゴールド ~♪ シルバード 〜時を渡る翼〜 ~

☆   ☆   ☆


流れる雲を ただ ぼんやりと 眺める。

たまには こう言うのも悪くない。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


ここはプクランド
オルフェア東は、ピィピのお宿。
何を隠そう、我が数年来の
全滅時の復活場所である。


そう、おれは全滅して
ここに送還されたのであった。


どんな強敵に負けたのか、って?

いやあ、何て事はない。

魔界でぼけーっと
キラキラを拾っている最中
デュラハーンに襲われ、
うっかり やられてしまったのだ。


昔から変わらない
この空を眺めていると、
ありし日の記憶が甦ってくる。

キラ拾い…
そうか、おれは あの時も…


☆   ☆   ☆


2012年。
あれは晩夏だったか、初秋だったか…


もっぱ売り出し中の
駆け出し冒険者!
その名も戦士ザラターン。

LVはたぶん、30そこら。
鋼鉄の鎧に身を包み、
日々、着の身着のまま旅三昧。

キーエムブレムもいくつか手に入れ、
冒険も軌道に乗ってきた。そんな時期。


ひよっ子が、次の目標にと掲げたのは、
LV35装備である

キングアックス&
まほうのよろいセット

を手に入れる事。


はがねの装備を身に纏えれば、
一人前の戦士で、
そして まほよろ を
身に纏えれば、腕利きの冒険者。

子供の頃に見た物語から
そう刷り込まれていたおれにとって
まほよろセットは
一種の憧れだったのだ。


さて、見積もりでは、どうやら
15000Gもあれば、
できのよさに目をつむれば
装備は一式揃いそう。

おもむろに財布を見る。

中身はナケナシ、
8000G。くう、まだ半分。

まあ無いもんは仕様がない。

しばらくは、金策の日々かな。
未踏破の場所の散策も兼ねて
キラキラでも拾いに行くか。


その日、おれが散策場所に選んだのは…
サーマリ高原だった。


そして到着してすぐに、
この場所の恐ろしさが解った。

ここは、LV30のやつが
彷徨いて良い場所じゃない。
旅人のカンがそう告げる。

しかし…

『 危険な所ほど、
  金目のもんが落ちてるもんだぜ! 』

冒険者のカンもまた、そう告げた。
脳裏にチラつくのは、まほよろ だ。

結局おれは、2秒ほど悩んだあと、
ハイリスクを背負う事にしたのだった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


(;゜ロ)< 橋の上になんか
        やばいのおる…


一瞬足がすくむ。

だが!
敵を避けて通るのは得意だ。
万一戦闘になっても、
全滅する前に逃げれば…!

抜き足差し足、忍び足。
刺激しないように、
おれは巨竜の背後を流れるように…

Σ ピキーン!

普通に捕まった。



そして 我が パーティ は

一人残らず 不意を つかれた。



そして嗚呼…

気がつけば、ピィピ。


ナケナシの8000Gは
容赦なく、半分の4000Gに。

きっと当時のおれは、
デュラハーンのような顔に
なっていた事だろう。


☆   ☆   ☆



あの頃、アストルティアに与えられた
『冒険の密度』はまだ薄く、
やる事なんてそれほど多くなかった。

それでも日々の
冒険が充実していたのは…

きっと在りし日の『大地』には、
ドラマが溢れていたからだろう。


狩り場での応援合戦。

強敵の前に広がる死体の山。

行き倒れを救う辻ザオの旅人。




誰に与えられたモノでもない。
一人一人の冒険者たちが紡ぐ、
リストに乗らない、未知のクエスト。


だがそれらは、忘れ得ぬ
自分だけの物語、だった。



時は経ち、冒険の密度が増すにつれ
いつしか『大地』は世界の背景になり、

ドラマを生み出す
冒険の舞台としての機能を、
すでに終えたかのように感じる事もあった。


個々の冒険は、専用の空間で。
レベル上げは、試練で。


だが、まさか。

魔界などという異境の地で、
かつての大地の面影を見出そうとは…

蔓延る強敵も、魔物の取り合いも。

少しだけ 懐かしく思えるのは、
きっと おれだけでは無いと思う。


時は流れ、世界は大きく変わった。
過ぎ去ったものは もう戻らない。

そう思っていたが…


この空のように、
変わらないものもある。

そして…

ひょっこり戻ってくるものも
たまには あったりするのだなあ。


8年経っても。
冒険って奴は、まだまだ わからない。


魔界よ、これからも、
ドラマティックな大地であれ。

そして願わくば。
物語を紡ぐ、冒険者達よ。

    浪漫を忘れぬ、君であれ。


いつか冒険の書を振り返るとき、
あまたの 忘れ得ぬ物語が
君の足下を照らしますよう。


旅は、まだ続く。
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