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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ザラターンの冒険日誌

2020-12-05 22:43:01.0 2020-12-06 00:20:14.0テーマ:レベル上げ

踊る甲冑③ ~♪紅蓮の騎士~

デッドリー男爵に導かれるまま
おれは ある遺構に来ていた。


回復役にモーモンのトウフを引き連れ、
身に纏うは、奥義、鉄壁の進軍に
最適化するよう修繕して
生まれ変わった、新たな聖騎士の鎧。

これに帯剣でもしていれば
馬子にも衣装と言った趣なのだが、
生憎、愛用の剣は没収された。

今回の武器は
この拳、一つという訳だ。


おれは格闘術は全くの素人…
という訳でも、実は無い。

と言うのも、
ランガーオ生まれの子供達は、
まず例外無く武術の修行を
課せられて育つからだ。

オーガにしては背が低かったおれは、
リーチを求め早々に体術から武器格闘に
修行を切り替えたのだが…
それでも基本だけは、
この身に叩き込まれていた。

(とりあえずは村王に感謝だな…

村王の、弾けんばかりの髪と笑顔を
ぼんやりと思い浮かべる。


ともあれ、準備は万端というわけだ。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


探索する事、ほど無く。
早速、件の闇騎士と遭遇する。
向こうも、武器は持っておらず、
代わりにバザックスの甲良を
加工したような巨大な盾を3枚。


言葉が通じると思えなかったが、
生前の彼を思い、おれは一応
騎士の儀礼に則ることにした。
静かに息を吸い込む。


『 お初にお目にかかる!
  我が名は冒険者ザラターン!
  貴公と何のゆかりもないが、  
  一寸の縁と故あって、
  決闘を申し込みたい! 』


…言葉を理解したのかは
解らないが、程なくキロリと、
不気味な眼光がこちらに向けられた。


『 いざ!尋常に勝負されt… 』


次の言葉を紡ごうとしたとき、
不死騎士は急に飛びかかってきた。
やはりこちらの言葉は届いていない!

『 勝負され…されたし…! 
  し、死ィィ!? 』

とっさにかわしたハンマーナックルが
石畳にヒビを入れるのを見ながら
おれは上擦った声を上げた。
それが開戦の合図となった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


生半可な体術は通用するまい、
と踏んで、己の防御力を高めた後、
おれはいきなり鉄壁の進軍で勝負を
かけることにした。

盾は つるぎに!
闘気を纏った拳が、
骸骨戦士を打つ。

手応えは…意外にも大きい。

考えてみれば、
聖なる鎧の小手でぶん殴ったのだ。
死霊である彼にとっては、
並の剣以上の痛打となるのだろう。

そして…守備力を力とする
鉄壁の進軍は、思っていた以上に
体術と相性が良い。

今のおれの拳は、瞬発力だけで言えば
武闘家やバトマスのそれを
上回っていると言えるだろう。
無論、小手ありきの話で、だが。

小手先拳法。
人間相手には反則だろうが、
今回の相手にならまあ、良い…ヨネ!

つい、誰にともなく
許しを求めてしまった。


ともあれ…
これは普通にいける!

相手の攻撃は敢えて受けつつ、
このまま捨て身の攻撃に専念すれば…!


しかし、その考えは甘いと
おれは2秒で思い知ることになった。


『 グホッ! 』


敢えて受けると思ったはずの
敵の、盾でのほんの一撃で 
おれは無様に吹き飛び、
地に打ち付けられたのである。


( なんだこの威力…?
  なんだ…!この威力…!? )


天井をただ呆然と見つめる。
それを黒い影が遮った。
呆けている暇はない!

ゴロゴロと転がって追撃を避けつつ、
何とか起きあがる。
すかさずトウフが癒しのダンスを踊る。
身体が僅かに軽くなった。回復。

もし癒しの術が無ければ、
3発と耐えられずおれは絶命するだろう。
捨て身なんてとんでもない。
打ち合いになれば、確実に押し負ける。


『鎧も意味を為さないというのか…』


口内に満たされた己の血を床に吹き捨て、
呼吸を整えつつ、拳を構え直す。


ダークパラディン。

奴は間違いなく、
キラーマシン・強や闇のキリンジ等
魔界に点在する強豪と
肩を並べるだけの力を持つ存在だ。


相手は間違いなく格上。
どうする…?


( 男爵め…
  買いかぶりすぎだろ… )


ここは一旦、退くべきか?

いや…

眼球が無いはずの、彼の
目の空洞の奥に、
すさまじい殺気を纏った眼光。
おれは冷や汗をかいた。

おそらく背を見せたその瞬間、
やられる。


それに…相手に理解されて無くとも、
こちらは決闘を申し込んだ身だ。

不利が分かった途端
逃げるわけにもいかない。

おれは名乗りを上げたことを、
少しだけ…いや結構…後悔した。

そして、
騎士は辞めたはずなのに
こんな事に囚われている自分に
思わず苦笑いをする。


『 ハラを括るしかない、か。 』


おれは青眼に、不死戦士を見据えた。


死の舞踏が、始まろうとしていた。


~~つづく~~
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