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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ザラターンの冒険日誌

2020-12-11 22:46:27.0 2020-12-18 20:17:28.0テーマ:レベル上げ

踊る甲冑④ ~♪Avilla Henya~

早々に切り札を破られた おれは、
防戦を余儀なくされていた。

奴の攻撃の大半は
拳や盾による殴打。
闇のブレスと、極大呪文。
いわば力押しである。

となれば、防御を決め込んだ騎士にとって、
攻撃を凌ぐのは易い手合い。
だが、こちらも決定打を撃てないのであれば
結局ジリ貧。こっちの体力と
集中力が先に尽きてしまうだろう。

どうにかして突破口を見出さねば。
焦燥。


しかし、好機は期せずやってきた。

骸骨騎士の拳が、我が鎧の肩当てに
妙な角度で命中して滑り、
奴は体勢を崩したのである。

願ってもない幸運。
すかさず追撃だ。

( いや…幸運? 


一筋の光明が頭をよぎる。


慎重に大防御の体勢を取りつつ、
先ほどの状況を再現するよう、
間合いを取ってみる。

果たして。奴の攻撃は、
先程と同じように滑ったのである。


( これは… 


相手の攻撃による衝撃を
いかに抑えるか。当たり前だが、
それが防御の基本。

その概念の延長線上にあるのが大防御。
または、敵に痛手を負わせるように守る
刃の防御。

…先程は、鉄壁の進軍の
効果時間を無駄にしないよう
攻撃に専念するあまり、
基本が頭から抜けていた。


そう…鎧は意味を為さないんじゃない。
『鉄壁』とは『技術』なんだ。


盾に、鎧に。
意味を与えてゆくのは自分の役目。


兜、小手、肘当て、膝当て、そして鉄靴。

どれも身を守る防具であり、
そして扱い方を変えれば、
恐ろしい武器にもなるはず。


…相手の攻撃を、どの部位で受ける?
どの角度で?どう間合いを取れば、
『反撃へと繋がる防御』ができる?


則ち鉄壁の進軍とは。


攻めの奥義では無く、
刃の防御の、大防御の…
更に先にあるべき、
守りの秘奥なのではないか。


…再び、鉄壁の進軍を発動させる。

効果時間は気にせず、
慎重に立ち回るんだ。

間合い。角度。速度。体勢。
相手の動きを観察しろ。

剣こそないが、全身が武器であり盾。
どうにか成るさ。
相手の動きに併せて動け!


ステップ、ガード、ステップ、ターン!
      そ の ま ま 裏拳!


ステップ、ガード、ステップ、ターン!
     そ の ま ま 回し蹴り!!



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆

暗がりの遺構の中、
二人の騎士が、
奇妙なダンスを踊る。

手応えはある。
相手の癖も、少しずつ見えてきた。


例えば この距離で打ち合うと
ニ手先、奴は…

…そう、右ストレート!


待っていたと言わんばかりに
おれは盾を振り上げ、
渾身の力で奴の拳を打ち払う!

その反動で、骸骨騎士の体勢は
大きく崩れた。


『 見えた! 』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


おれは腰を深く落とし、
真っ直ぐに鉄拳を打ち抜いた。


『 ちぃぇすとおォッ! 』


果たして、
その一撃は乾いた音と共に
奴の背骨に、僅かな亀裂を
与えたようだ。

惜しい。だがこちらのペース!
再び、間合いを冷静に見定める。


奴は無表情のまま ふと距離を取り、
盾に闘気を集め始めた。あの構えは…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


シールドブーメラン。


二枚の盾を、レボルスライサーよろしく
力任せにぶん投げる、
当たれば即死級の大技だ。

だが、力を溜める時間が長いので、
注視していればどうという事はない。

おれは悠々とファランクスを発動し、
大防御を構えた。

来い…正面から受けて立つ!

自信はあった。
たとえ降りかかるのが古竜の顎でも
耐えてみせる。

だが、
その慢心が文字通り
命取りとなる。


奴が、急に身体の向きを変えたのである。
その視線の先には…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


トウフ!


『 ち、ちょおーッ!? 


最初からトウフには
興味を示さなかったので油断していた!
防御を解き、無我夢中で走る!

トウフの頭をどうにか
むんずと掴み、奴の攻撃の射線外へと
放り投げる!

一息つく間もなく、
おれは慌てて骸骨騎士へと向き直る、が、
大盾はすでに放たれ、眼前に迫っていた。

これは…!



___ 死ぬ ___




程なく、筆舌に尽くし難い衝撃が、
我が身を襲った。絶叫。

足が浮いたと思うと、
一瞬後には背中に激痛が走った。
どうやら背後の壁に衝突したらしい。
吐血。呼吸もできない。

それでも尚、大盾は
ギャリギャリと回り続ける。
鎧を着込んでなければ、
両断されていたかもしれない。

程なく、
メキメキと鈍い音が聞こえてきた。
壁に亀裂が入ったのか、
それとも我が身が砕けたのか…

それを確認する間もなく、
我が意識は遠退いてゆく…


~~つづく~~
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