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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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ザラターンの冒険日誌

2020-12-12 15:59:21.0 2020-12-12 18:46:10.0テーマ:レベル上げ

踊る甲冑⑤ ~♪夜の底にて~

だんだんと、意識が暗闇に飲みこまれてゆく。


身体が興奮気味なのか、
不思議と痛みは 思ったよりは感じない。
ただ息ができず、口からは、血の沫…
内蔵をやられたか。
これはおそらく、致命傷と言う奴だろう。


( 人って案外、
  あっさり死ぬもんだな…


ぼんやりと、死を想う。
冒険稼業の身の上だ。
いつかは、という覚悟はあったが…


( トウフは…
  上手く逃げてくれりゃあ良いけど…


視界が閉ざされてゆく中、
おれは夢を見た。
否、これは、走馬燈と言う奴なのか…


このビジョンは…そうだ、あの日の…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



“  生きたいヤツが
  死んではいけないのだ!  ”


“ ふぬぬぬぬ…!
 パ ラ デ ィ ン ガ ー ド! ”


かつて。
おれがまだ、ガートラント王国に仕える
雇われパラディンだった頃。

同僚の一人が、
荒れ狂う いにしえの竜を相手にして
大層にも国一つを救い…

そして自らは【 博愛の碑 】…
文字通り、『石くれ』になって果てた。


『 全員、黙祷!
  彼こそが、真のパラディンだ…!


悲しみ、悔恨、決意…
あるいは、まるで英雄を崇めるかのような
感動の涙を流す王宮騎士達を尻目に、
その日。


おれは一人…
静かに騎士団を抜けた。


おれの目指した騎士は。


憧れた理想のパラディンって奴は。


あんな石くれじゃあ無かったから。



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



あいつは実際、大した奴だとは思う。
成り行きとは言え、
ああするしか無かったことも、
納得はできたんだ。


だが…


お前が『守った』と言うのなら。


お前を慕っていた少女が、
なぜあんなにも悲しげな顔をしている?


…あの子の泣く声が、
どうしてこんなにも、心に刺さるんだ。




『 国一つ、なんて大仰な事は言わない。
  この手の届く範囲でいい。
  
  おれは守りたいものを守り…
  そして図々しく、手前も
  面白おかしく生きてやるさ。 』



そのために、おれは騎士を辞めた。

そのために、おれは力を求めた。



( そのために…

   おれは冒険者に戻ったんだ…! )


☆   ☆   ☆


ひとすじの光明。
不意に視界が開ける。


意識が次第にはっきりしてきた。


あれから どうなった?
おれはまだ…生きているのか?

苦労しつつ、目の焦点を前方に合わせる。
そこには…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


今にも おれに とどめを刺さんと、
腕を振り上げる闇騎士の姿。

おれは慌てて飛び起きようとするが、
凄まじい痛みが我が身を襲う。
重傷すぎて、身体が動かないのだ。


( ここで くたばってる
  場合じゃ無いだろうが!
  動けよ、おれ…!
  動け…動け!…動けッ…! )


この身に残された力を、
これでもかと振り絞りながら、
おれは気合いの声を上げた。


『 んがあああああッ!! 』


不意に、身体が軽くなる。

勢いを付けて起きあがった
おれの頭が、はからずも頭突きとなって、
奴の顎にクリーンヒットした。


『 痛ってえぇ!ナイス根性、おれ! 』


クラクラする頭を押さえながら、
状況を確認する。
そしてすぐに、
己の浅はかさを思い知った。

違う、根性じゃあ、無い…
身体が動いたのは…

傍らには、今にも倒れそうな、
ボロボロのトウフ。
おれの復活を信じ、健気にも
癒しの踊りを踊り続けていたのだろう。
ありがとう、と声をかけてやる。


『 もう大丈夫。
  よく頑張った、トウフ。
  帰ったらロイヤルテーブル、
  使っちゃうわよお! 』


トウフが、喜びの舞いを踊るのを見て、
おれは思わず笑顔になった。


満身創痍だが、
不思議と闘志は満ちてくる。
そうとも。ここで死んで、
良いわけがないんだ。


みなぎる闘気と生きる意志が。

我が手の中で、
紅蓮の戦旗となって具現する。


迷うことなく
その旗を己の頭上で一回転させ、
勢い良く地に打ち立てる。


おれは…生きる!
おれ達は生きて帰る!!



『 パラディン…ガード…ッ! 』




~~つづく~~
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