目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

ザラターンの冒険日誌

2020-12-13 16:30:07.0 2020-12-13 18:50:01.0テーマ:レベル上げ

踊る甲冑⑥ ~♪紅蓮の戦旗の下に~

闇騎士を青眼に見据える。


奴に向かい、一歩。
そして、また一歩、間合いを詰める。
確実に、地を踏みしめて、歩く。


前方から極大暗黒呪文…打ち払う。

闇のブレスを、打ち払う。

大盾による殴打を、打ち払う!


…捉えたぞ。

おれは前方に、大きく踏み込んだ。

トウフの踊りが大地のビートを刻み、
その律動に、炎の民の血が騒ぐ。
気分はアトラス。
おれの動きは、加速する!


これで、終わらせるんだ。


 【 鉄壁の進軍 】!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



【 ボコボコになぐる 】。



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


【 ガンガンにける 】。


…正直、王宮騎士達が見たら失笑するような
騎士らしからぬ野蛮な戦い方だろうが…

構うものか。それで守れる命があるのなら。



兜、小手、肘当て、膝当て、そして鉄靴…


その全てが奴の攻撃を打ち払い、
そして、その全てが戦槌となって
唸りを上げる。

先ほど暗中模索していた立ち回り方を、
今なら直感だけで再現できる。


パラディンガードの力を借りて、
ようやく今、男爵の言葉を
少しだけ、理解できた気がした。



今のおれは、しなる鉄壁。

        …踊る甲冑。



…こちらの猛反撃に、
たまらず骸骨騎士は間合いを取り直し、
大盾に闘気を込め始めた。

トラウマで一瞬背筋が凍るが…


『 二度と同じ轍を踏むか! 』


どうにか我が身を奮い立たせる。


ギリギリまで奴の注意を引きつけ…

シールドを射出した時、
おれは既に奴の視界の外。

そして奴がおれを探し始めたとき、
おれは既に奴の懐深くで、
腰を落としていた。


『 最後だ! 』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 きぃいえあァーッ!!! 』


全身全霊を賭けた正拳が、
奴の真芯を見事に捉える。


響く轟音。


その後一瞬、
時が止まったかのような静寂が
場を支配した。


………


次第に天井から、
パラパラと石や土くれの欠片が降り注ぎ…
骨が軋む音が聞こえ始める。

骸骨騎士の全身に、みるみる内に
細かい亀裂が入ってゆき…

そして遂に、奴の眼から眼光が潰えた。



『 勝っ……た? 』



…とか思ってたら、
ブーメランと化した
奴の大盾が、勢いをつけて戻ってくる!


『 うええ”ッ!? 』


半泣きで、必死に射線の外にダイブ!


…二枚の大盾はそのまま、
動かなくなった骸骨騎士の
全身を粉々に破砕し、
そのまま後ろの壁にぶつかった。

そして地に落ちる
その盾が響かせた轟音が、今度こそ
終劇の銅鑼となったのであった。



だが…


彼は不死戦士。
主の魔力が尽きぬ限り、
いずれ復活するだろう。

誰かが、その呪縛の鎖を
断ち切ってやらねば。


…おれはようやく、
ここに来たもう一つの
目的を思い出した。


女神の印を切り、
闘気を聖なる光へと変換させる。

滅神には祈れないし…
女神のことは憎んでいるかもしれない。

…貴方の信じる神を知らないので、
せめて武人の端くれとして、おれが祈ろう。


『 誇り高き魔界の騎士よ。
  どうか、安らかに。 』


闇騎士の亡骸を、
聖なる星雲が光へと変えてゆく。


…彼の全てが光の中に消えた後、
 程なくして。


どこからともなく、
一粒の宝珠が、ころころと
我が足下へ転がってきた。


おれはそれを、丁寧に拾い上げ、
なんとなく、天へと掲げる。


…黙祷。



~~つづく~~
いいね! 15 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる