目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

ザラターンの冒険日誌

2022-01-01 16:05:06.0 2022-01-08 21:44:21.0テーマ:その他

知られざる聖戦⑮(Ver5範囲までのネタバレ注意)

『 …解せんな。 』

蹴散らしても蹴散らしても起き上がり、
向かってくる我々に対してか、
モラードは疑問を口にする。


『 君達は何故、そんな目ができる?
  何故、この状況に絶望しない?
  よもや私に勝てるなどと、本気で
  思っている訳でも無いだろう? 』


…奴はとどめと言わんばかりに
攻撃呪文を唱えようとするが、
戦士がそれを、渾身のタックルで阻止した。
奴はほんの少しよろけただけだが…

カンに障ったのか、気合いの声と共に
戦士の腹を蹴り、突き飛ばした。

それと入れ替わりに距離を詰めて
剣を差し込むおれを見て、
奴は苛立ちを隠さずに声を上げた。


『 無駄だと言うのが解らんのか。
  神に選ばれし者でも無い
  力無き者共がいくら足掻いたところで、
  死期が多少遠のくだけだ! 』

必死に剣を振るいながら、おれは叫ぶ。


『 確かにおれ達一人一人は、
  選ばれし者でも何でもない、
  力無き者だッ!! 

  弱いからこそ!
  勇気を出して隣人と手を繋ぎ!
  知恵を出し合い、力合わせて…!
  少しずつでも、
  前へと進んで往くんだ!! 』


『 …それはファラザードの、
  ハイエナの王が唱える
 【協調】という奴か?下らんな。 』 


モラードはいつもの調子で、鼻を鳴らす。


『 隣人とは裏切るものだ。
  手を繋ぐのは共通の敵がいる間だけ。
  互いに益がある間だけ…! 』

『 確かにそうかもしれん!
  だが、それだけが全てじゃないッ! 』

『 …所詮は楽園の蜜に胡座をかいた、
  平和惚け共の理屈だな! 』


声を荒げるモラードに負けず、
おれも怒気を強めた。


『 アストルティアが本当に楽園なら…
  おれ達がここまで
  戦い慣れているものか!
 
  おれ達の世界にも、
  魔物は居る。戦争もある。
  魔族よりも酷い事をする人間だって、
  腐るほど居る。それでもッ!! 』


…おれは世界を渡り歩いた。
魔界を渡り歩いた。だからこそ…

賢者の高説ではなく。

王者の理屈でもなく。

己の目こそを、信じるのだ。


『 それでもおれ達は、
  勇気を出して!
  手を取り合うんだッ! 』

『 ぬかせェッ!! 』


激昂したモラードは
おれを突き飛ばして距離を取り、
再び頭上に、6発の
闇色の光球を作り出した!


来る…あの大技だ!


今こそ、温存していた
騎士の奥義を使う時。
剣を収め、目を閉じる。

集中…!

闘気と生きる意志をこの身に漲らせ、
紅蓮の戦旗を、我が手の内に具現化させる。

おれはその旗を頭上で一回転させ、
地に突き立てた。


『 パラディン…ガード…ッ! 』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


だが…何故かモラードは
狂気的な笑みを浮かべたままだ。

疑問に思う暇もなく
奴がおもむろに両手を突き出すと…
まるで凍てつくような蒼い波動が
我が身を包んでゆく。


『 なッ…!? 』


その波動を浴びるや否や、
地に打ち立てた戦旗は、無惨にも
かき消えてゆく。


モラードが勝ち誇ったように
鼻で笑うのが聞こえてきた。


『 まず、一人… 
  さらばだ、楽園の騎士よ。 』


…程なく。闇色の光球が流星雨となって、
我が身に降り注いできた。



~~つづく~~
いいね! 17 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる