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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2022-01-02 21:39:31.0 2022-01-03 00:24:55.0テーマ:その他

知られざる聖戦⑱(Ver5範囲までのネタバレ注意)



『 …えっ? 』


なん…だ…何が起こって…?


倒れた者達に仲間が駆け寄る中、
異様な空気と殺気を感じ、
おれは前方から目を反らせないでいた。

…何だ、あいつは…!?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


目を凝らせば、遙か前方。
陽炎のように揺らめく、
不気味な影があった。


モラード…!?

いや違う。アレは…


ヒトとは完全に異なる

‘’ 何か ‘’だ。


もしかして…
モラードに宿っていたという
魔瘴魂…なのか?


わからないが、
一つだけ確かな事は、異様な殺気を
こちらに向けているという事。


…いかん!奴は…!!


既に次なる呪文の詠唱を始めている!
あの詠唱は…拡散爆裂呪文…


【 イオマータ 】…!!


冗談じゃない!!

あんなモノを、今の疲弊した
冒険者達の中心で炸裂させれば…
確実に、死者が続出するッ!!


仲間に伝える猶予は、もはや無い。
おれはすぐさま、
奴に向かって駆け出した!


『 うおおおおおおおおッ!! 』


走りながら、
有らん限りの声を振り絞り、
雄叫びを上げる。


…試みは功を成し、
どうにか、奴の注意を引く事に
成功したようだ。



そして同時に…おれは…


その『意味』を悟った。



…呪文に耐えられる、
自信があった訳ではない。

自己犠牲の精神からの行動でもなければ、
自暴自棄になった訳でもない。


…ただ「守らねば」と思うと、
後先を考えず、駆け出していたのだ。


もはやこれは職業病か、と、
走りながら、自然と笑みがこぼれる。


犬死にする気など無かったが…
死に場所としては、
冥利に尽きるのかもしれない。


( ここがおれの冒険の…終着点か。 )


耐呪文用の練金が施された大盾を構え、
小爆発の嵐の中を駆け抜けながら…
色々なことが頭をよぎった。


…旅を始めてからの事。

……出会った仲間達の事。


………そして………




( …まだだ! )


強く、かぶりを振る。


( 足掻くんだろう、最後まで! )


誇りに殉ずる聖騎士よりも!

守りたいものを守り…!
格好悪くても、
手前もしぶとく生き残る!

そんな三流騎士であれ!!


…小爆発を何発も防いでヒビが入り、
機能を無くした大盾を投げ捨てて、
おれは走りながら、
背中の戟槍に手をかけた。


『 頼むぜ、相棒…!! 』


…ジゴスパークの要領で、
ありったけの闘気を
雷の魔力に変換して槍に込め、
おれは大きく跳躍した。

そして空中から、
残りの全ての力を振り絞り…
奴に向かって、槍を投げつける!

果たして。

雷を帯びた常闇の槍は、
翼を広げた竜のように真っ直ぐに飛び…
見事、奴に命中した。


これであいつが死ぬとは思えないが…
構わない。

たとえ数秒でも。
次の呪文を遅らせる事ができれば…

あとは、おれに続く誰かが、
きっと、何とかしてくれる。


…やりきった顔のまま、
その次の小爆発で、
おれは宙へと投げ出される。


誰かが、
おれの名前を叫ぶのが聞こえた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


空中を、舞う。

全ての動きが、
まるでスローモーションに
感じられるような時間…
薄れゆく意識の中で…



おれは確かに見た。



突如、空を覆っていた魔瘴の雲が割れ…
そこから暖かな、
黄金の光が降り注ぐのを。


その後…


まるでひれ伏したくなるように荘厳で…


でもどこか優しくて、暖かくて…


なんだかとても、懐かしくなるような…


…そんな声を聞いた。






      ___ 聞け ___

    ___ 魔界に生きる ___

  ___  アストルティアの子らよ ___







…その声を聞きながら…

おれはまるで
揺りかごに揺られるような
穏やかな気持ちで、
そのまま意識を失ったのだった。


~~つづく~~
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