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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ザラターンの冒険日誌

2013-07-17 03:00:02.0 2013-07-17 03:14:17.0テーマ:チーム活動

日誌を書いた!

           【カタキラウワ】




夜空の色の円らな瞳に、群青の毛並みをもつ、
プクリポの女性。
小さな種族であるプク達の中でも、彼女は特に小柄である。
性格はお人好しで、控えめだがユーモラス。
見た目はキュートで、何の仕草をしても愛らしいので、特に、
見知らぬ女性の方から

「かわいい^^」

と言われていることが多い。



そんな彼女だが、ひとたび戦いになると、
鬼神のごとき暴れっぷりを披露する。
ツメを用いての戦いを好み、
【火力】一点においては、団内の誰の追随をも許さない。



陸亀旅団・切り込み隊長。

【小さな冥獣】カタキラウワ。

それが彼女の肩書き。 大悪魔【バズズ】との戦いに敗れてから、旅団員達は己の鍛錬に余念がない。


カタキさんも例には漏れず、武闘家としての修練に励んでいる。

盗賊としてはすでに、かなりの技量を誇る彼女。

だが、かの大悪魔に確実に勝利するために、
奥義【一喝】を使える、武闘家の道を志すことにしたのだった。


しかし、武闘家では、彼女が必死に貯めたお金で買った、
【トレジャーシリーズ】の防具を着ることができない。

自慢ではないが、我が団に、強力な防具をホイホイ買えるような
財力を持っている者はいない。

強ボスクラスに耐えうる防具を、どう調達するか・・・
それが、問題であったのだがー・・・





ある日、カタキさんが、いつにも増して、修行に勢を出しているのを見かけたおれは、何気なく彼女に話しかけてみた。




ザラ    「あら、カタキさん、今日は気合い入ってますな!」



だが、彼女は、おれが想像もしなかった言葉できりかえしてきたのだ。




カタキさん 「はい!早く【拳聖】着られるようになりたいので!!」







           (゜~゜;)< ?





拳聖ー・・・?拳聖って、あの【60装備】の拳聖シリーズ・・・?


ものすごい高級品ではないか;
まさか、彼女は、それを買うつもりなのだろうか。



詳しく話を聞いてみるとー・・・


彼女は、【拳聖シリーズ一式】を
なんと友達からもらった、と、いうのだ。



いくら親しい友人でも、友にそんな高級品をプレゼントした、という話を、おれは聞いたことがない。



その人、どんだけセレブなのよー・・・(゜ε゜;)



おれは目を白黒させて彼女に尋ねる。




するとカタキさんは急にうつむいて、泣きそうな顔になった。



おれはその様子に狼狽しながらも、彼女に先を促す。


カタキさんは、ぽつり、ぽつりとしゃべり始めた。







カタキさん「その子」









カタキさん「冒険者、やめるって・・・」










事情を察し、おれは凍り付いた。








カタキさん「自分が着るつもりで編んでた拳聖装備」




カタキさん「仲良くしてくれたお礼に、あげるって」





カタキさん「スラチャにお別れのメッセージと一緒に」





カタキさん「タンスに入ってて」






カタキさん「ううううう;;」







・・・その後、カタキさんは、そのお友達の家に走ったのだが
家があったその場所は、もうすでに更地になっていたのだという。













突然、冒険者を引退して、いなくなった友達。

その友達が残してくれた


形見とも言える【拳聖の胴着】。







おれは、何とも言えない気持ちになって、叫んだ。







ザラ   「それ着て、バズズ倒してやろうぜッッ!!!!!






彼女は、泣きながら、応答した。










カタキさん「おおう














それから程なく、彼女は60LVを迎えた。 ☆              ☆               ☆



拳聖シリーズに身を包んだ彼女は、つぶやいた・・・。









カタキさん 「なんかこれ・・・思ったよりデザインが・・・・;」


カタキさん 「こしだれの、聖の字とか・・・」








・・・・
    ・・・・・
          ・・・・・・
                  ・・・・・・
                          /(.^.)\



友の形見が、自分のセンスとあわなかったら、


皆さんは、どうしますかーーーーー・・・?




             ~~~FIN~~~
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