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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: 竜術士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2024-05-26 09:59:36.0 2024-05-26 22:30:21.0テーマ:その他

天星(16)(ver6範囲内のネタバレ注意)

勝ち誇って笑うジア・イロンを前に、
静かに目を閉じる。


状況は絶体絶命のはずだが…
不思議と心が凪いできた。

無論それは、己の運命を悟り、
受け入れたからでは無い。


( これだ。この感覚…


…思い返せば、これまでにも何度か。
一重向こう側に『死』を感じた激闘の際、
この感覚に没入する事があった。


ふとした瞬間。周りの音が和らぐ。

そして激しい攻防が飛び交う戦場全体を、
まるで俯瞰で眺めるように
クリアに把握できるようになり…

次に襲い来る敵の攻撃への対処法が。
次に発動するトラップギミックの場所が。

…思考を挟まず、
感覚で瞬時に捉えられるようになる。


それらは一時的、そして直感的なもので、
決して自分でコントロールできる代物では
ないのだが…


( それでも。今は信じるしかない。
  …この感覚を。


目を見開く。

イロンが拳を打ち下ろした時、
おれはもう、その場には居なかった。


『 ぬゥ!?


おれを探すイロンの背後から、
素早く斬りかかる。研ぎ澄まされた斬撃は、
浅くだが、確かに奴を傷付けていた。


『 き、キサマァ…!
  どこにそんな余力がァ!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 窮鼠、猫を噛むってヤツさ。
  お前に意味が通じるかは知らないけどな。

『 ほざけ雑魚がァァッ!!


逆上したイロンによる乱打。
直情的になった攻撃の軌道は、
先程よりむしろ読み易い。

風に舞う木の葉を掴むのが難しい様に。

ひらひらり。奴の拳の勢いも利用して
最低限の動きで かわしてゆき…
たまに隙を見付けては、
確実に反撃を叩き込んでゆく。


『 し、信じられなァァイッ!!

( 来る…次は大技だ!


奴からさりげなく距離を取りながら、
おれは全力疾走する準備を整えた。


『 許さぬァァイッ!
  消し飛ばしてくれるわ亀ェェッ!!!
  “ジア・玄光魔弾“ンンンッ!!

( まだだ…ギリギリまで引きつける。


奴の手の平から、正面に向けて
恐ろしい太さの破壊光線が放たれる!

その瞬間、おれは全力で走って射線から逃れた。
後ろで小さな岩山が消し飛んだ気もするが…
知らない。おれは何も見ていない。


…そのまま回り込みながら奴との距離を詰め、
“グランドネビュラ“の要領で、
剣に有りったけの光の闘気を込める。


『 おおおおッ!!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 らァァァッ!!


そのまま渾身の力を込めて、
一気に剣を振り抜く!


『 グァァァッ!?


果たして。光の刃は奴の身体に
大きな一文字の傷を残し、

そしてイロンは遂に。初めてこの大地に。
その巨大な方膝を付いたのだった。


『 ぜえ、ぜえ…!
  どうだ…ッ!


しかし、それと同時に…
おれは激しい目まいと脱力感に襲われてしまう。


( !?
  こ、こんな時に…
  ここが力の限界だってのか…?


ふらつく体をどうにかしようとした次の瞬間、
体中に凄まじい衝撃を受けて、
我が身は宙を舞った。
イロンの反撃が始まったのだ。


『 グホッ!!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 ちぃょオォしにィィ…!
  乗るんじゃねェェェッッ!!!


奴は地に打ち付けられた おれを拾い上げ、
そのまま両手で掴んで圧力をかけてきた。


『 がああァァッ!!?

『 剣に星光纏わせてェ…!
  “守り人“にでも成ったつもりか、
  ゆりかごの末裔がよォォッ!!


奴はそのまま、両手の圧力を強めてくる。

おれにはもはや、それに抗うだけの
余力は残されていなかった。
激痛に伴って、己の身体が軋む音が聞こえる。


『 このまま握り潰してくれるゥ!
  トメィィトゥのようになァァッ!

『 ぎぃあああァァッ!!



…ここが、限界か。

まあ、やり切った。


おれにしては上出来だ。


しかし、正直…


( 悔しい、なァ…!
  誓いを…果たせねェ…!


薄れゆく意識の中、残された力で
ゆっくりと空を見上げる。


( 星…


そのままおれは、気を失った。



と、思っていたら。


突如響いてきた爆音に、
否応無く、意識を引き戻される。

どうやらイロンの背中に、
何かが直撃したらしい。
そして…


『 英雄サマはァ…
  遅れてやってくる、ってな!


聞き覚えのある笑い声が響いてくる。


『 あァッ!?


イラつきながら振り返るイロン。
図らずも、おれにも
その声の主を確認する事ができた。


☆   ☆    ☆   ☆   ☆


『 ようザラたん、ザマァねぇな!
  生きてっか?いや手遅れか。

  ま、いいか!成仏しろよ?


~つづく~
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